MOON SAFARI/「The Gettysburg Address」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「The Gettysburg Address」MOON SAFARIジャケット画像
「The Gettysburg Address」
MOON SAFARI

12.2.22release

 スウェーデン産プログレッシブ・ロッカー:MOON SAFARI、2枚組にして初のライブ・アルバム!

 昨年5月に3rdアルバムにして本邦デビューを飾り、瞬く間にシンフォニック/プログレ・ファンの心を鷲掴みにしたMOON SAFARI。本作は、おなじく昨年5月にアメリカで行われた“The Rites Of Spring Festival”に出演した際の模様を収録した2枚組ライブアルバムで、MCも含めてフル収録している。

 全10曲中、5曲が3rd『LOVER'S END』というセットリストながら、未聴の方も多いと思われる1st『A Doorway To Summer』、2nd『Blomljud』からの代表曲もしっかり収録。演奏の安定感は元より、メンバー6人全員による多重コーラスもスタジオ盤とほぼ変わらぬクオリティーで再現していることから、ベスト・アルバム的な機能を果たすのも嬉しい。MOON SAFARIのアンセム的存在だという(後期)Sebastian Hardie風のインスト「Moonwalk」、牧歌的なたおやかさとシンフォパートがYES的な「Dance Across The Ocean」、30分越えの大作にして若干スリリングな瞬間も拝聴できる「Other Half Of The Sky」、キャッチーかつ清らかの雰囲気を最後まで牽引する「Doorway」と、『LOVER'S〜』収録曲と何ら劣ることのないクオリティーで、よりプログレッシブなサイドも含めた多彩な楽曲が楽しめる。

 MCもオーディエンスの歓声もそのまま収録しており、緩やかに進んでいくショーの雰囲気が伝わる本作。プレイの安定感からはもはや貫禄すら漂う。いわゆるプログレ黄金期のバンドが持っていたエネルギッシュなパッションはないが、MOON SAFARIには必要ないのだろう。上述のとおりベスト的なアイテムとして最適な作品だ。映像も観てみたい。

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