SHEAR/「Breaking The Stillness」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「Breaking The Stillness」SHEARジャケット画像
「Breaking The Stillness」
SHEAR

12.2.22release

 実力派フィメール・シンガーを擁したフィンランド産モダン・メタラー:SHEARの本邦デビューアルバム!

 “ゴスロリックの魔力:とびきりキュートで…”なんて謳い文句のため完全にナメてかかったものの、その実力に圧倒されるフィメール・シンガー:アレクサ・ルルーを擁するSHEARの1stフルアルバム。ちなみにドラマーはAMORALのユハナ・カールソンだ。

 注目のアレクサは、ハスキーヴォイスながら艶やかなしっかり“歌える”シンガーであり、一聴してリスナーを惹きつける魅力を持っている。メタル史において実力派女性シンガーと称された存在はあまり多くないが、言ってみればアンボレインをさらにカレさせたかのような声の迫力はまさに文字通り“男勝り”の本格派だ。

 フレドリック・ノルドストロームのミックスもあってか、一聴したサウンドの印象はエクストリーム・メタル的なアグレッションを伴うもの。ただ、ツインギター、キーボードによるアレンジは非常に細やかで、PAGAN'S MINDあたりのフューチャリックなプログレ・メタルとして聴かせる曲も多い。決してアレクサだけを前面にフィーチャーするわけでなく、タッピングを絡めるベースを含め、高度なテクニックを持った集団であることも特筆すべき点だろう。

 筆者個人的には「In Solitude」,「Someone Else's Eyes」,「Redemption Awaits」,「Mistakes」(日本盤ボーナス)のようなプログレ・メタル的な楽曲に面白みを感じるなか、メロのフックはソレほどでもないがAMARANTHEに通じる部分も少なくないと思う。今後が楽しみなバンドだ。

home album review interview alive&kickin' release info catch the move A to Z links contact