STEELWING/「ZONE OF ALIENATION」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-
「ZONE OF ALIENATION」STEELWINGジャケット画像
「ZONE OF ALIENATION」
STEELWING

12.2.15release

 スウェーデン産ピュアメタラー、STEELWING待望の2ndアルバム!!

 2010年リリースのデビュー作『LORD OF THE WASTELAND』のエネルギッシュかつオールドスクールなピュア・メタル・サウンドで、N.W.O.B.T.M.(New Wave Of Traditional Heavy Metal)ブームの火付けに一役買ったSTEELWINGの新作。基本路線は変わらず70〜80年代のブリティッシュ・メタルだが、楽曲に幅が出ている点と、プレイ面に整合感が出ているのが本作の特徴となっている。

 シンコペーションによるスリリングさの演出や、ツインギターでのオブリガート、ドラムのアプローチなどがいちいちIRON MAIDENなのは本作でも健在。しかし、ヴォーカル・メロディーやアレンジで表現力の幅が出たのが一聴して分かるぐらい、明確な成長をみせている。
 この辺を意識してみると、「Full Speed Ahead!」ではL.A.メタル的なグルーヴが感じられるし、ジョージ・リンチ直系のギターリフ/進行が印象的なミドルチューン「Breathless」はまさにDOKKEN。ヴォーカルラインもソレっぽい。初期HELLOWEEN風の疾走系で、日本語っぽい響き…と思いきや、まんまの「Tokkotai (Wind Of Fury)/特攻隊」、JUDAS PRIEST的な疾走チューン「The Running Man」、10分を越える大作「Lunacy Risin」の中間部ではシアトリカルな要素を取れ入れてみたりと、エネルギッシュ一辺倒でなく変化球を徐々に覚え始めている点は評価すべきだろう。

 サウンドに整合感が出ているのはプレイ面での成長であり、相変わらず生々しい音作りはヘタすれば演奏の粗が露になるところだが、その心配がないのはライブバンドである証拠。確実な成長の跡をみせる仕上がりなので、N.W.O.B.T.M以外のリスナーにもアピールできるアルバムだろう。

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