SUICIDAL ANGELS/「BLOODBATH」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「BLOODBATH」SUICIDAL ANGELSジャケット画像
「BLOODBATH」
SUICIDAL ANGELS

12.2.22release

 ギリシャ産スラッシュ・メタラー:SUICIDAL ANGELS、1年4ヶ月ぶりのニューアルバム!

 2010年に前作『DEAD AGAIN』で日本デビューを飾ったSUICIDAL ANGELSの4thアルバム。スラッシュ・メタル・シーンが再燃するなか、OVERKILLやEXODUS、KREATORといった大御所バンドのメンバーがこぞって賞賛していることも相まり、瞬く間に話題となった彼ら。そんな中での短いタームでの新作リリースは我々一般リスナーへのアピール度も非常に高く、SUICIDAL ANGELSの名をさらに広く知らしめることになるだろう。

 余計なエフェクト処理がないなかで聞えてくるタイトな演奏は、一聴して整合感が増していることが分かり、また相変わらずのSLAYER直系、高品質スラッシュ・チューンの連発には更なる成長の跡が刻まれている。複雑なギターアルペジオからスタートする「Chaos (The Curse Is Burning Inside)」はミッドテンポのシンプルな曲調ながらキャッチーなテイストもあり、中期のSEPULTURAあたりをも彷彿とさせる。緩急の激しい「Morbid Intention To Kill」〜「Summoning Of The Dead」の流れは組曲的な印象を感じさせたり、Firewindのボブ・カティオニスがギターソロで客演しているスラッシュチューン「Torment Payback」ではメロディック・デスの高揚感をフィーチャーしたりと、ソングライティング面での成長も感じられる。

 本編最後の“締め方”がちょっと残念ながら、全スラッシュ・ファンの欲求を満足させる秀作であることは前作に負けず劣らずだ。斬新な切り口はないが、求められるものを最高の形で提示してくれるSUICIDAL ANGELSは、往年のバンドを後追いしてきたファンにとって救世主的な存在なのだろう。

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