LANA LANE/「El Dorado Hotel」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「El Dorado Hotel」LANA LANEジャケ写
「El Dorado Hotel」
LANA LANE

12.1.25release

 シンフォニック・ロック・クイーン:LANA LANE、およそ5年ぶりのニューアルバム!

 2007年リリースの前作『Red Planet Boulevard』から約5年ぶりにリリースされた、LANA LANEの9thアルバム。その前作が非常に落ち着いた作風で、当然ながらプロデューサー:エリク・ノーランダーの職人技が隅々まで行き届いた作品ではあったものの、全編に漂うまったり感にあまり馴染めなかったのは事実だ。しかし、本作は例えば2nd『CURIOUS GOODS』での落ち着いた中に感じられる哀愁感とシンフォニック・ロックならではの構築力、そして1st『LOVE IS AN ILLUSION』にあったキャッチーさが上手いバランスで同居した作品となった。

 本作の参加メンバーは、楽曲を2曲提供しているマーク・マクライト(Gt、Vo)、ニール・シトロン(Gt)、ドン・シフ(NS/Stick)のお馴染みのメンバーに加え、ASIAのジョン・ペインがバックヴォーカルやマンドリンで参加。ギタリストにはRACER Xのブルース・ブイエの名前もみられ、エリク・ノーランダー人脈が相変わらず広がりつつあるのがわかる。
 そんな一流の職人達がエリクの指揮のもと、完璧な仕事をしているのは毎度のこと。前作でも見られたが、よく聴くと様々な楽器パートが分厚いハーモニーを生み、各曲の濃厚さは初期のシンプルさとは異なる。ただ、本作は楽曲によってカラーがはっきりと異なる点で集中力を途切れさせないこと、そしてメロディーそのものに初期のようなフックがある点が大きいだろう。初期のキャッチーさや勢いは「A Dream Full Of Fire」,「Life Of The Party」に、哀愁感は「Believe」に。また、歌ものでありながらシンフォニック・ロックとしてのドラマティックさが冴える「Maybe We'll Meet Again」、12分弱の大作「In Exile」もしかり。随所で登場するメタリックなギターもよいフックをもたらしている。

 LANA LANEとしてのブランクだった5年もエリクと様々なプロジェクトに関わってきたようで、ラナ・レーンの声は衰えがまったくないどころか、より表現力が増している点にも注目したい。ファンが求める非常にLANA LANEらしい好盤に仕上がっている。

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