NEMESEA/「The Quiet Resistance」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「The Quiet Resistance」NEMESEAジャケ写
「The Quiet Resistance」
NEMESEA

12.1.25release

 女性シンガーを擁するオランダ産メランコリック・メタラー、NEMESEAの日本デビューアルバム!

 2004年に1st『MANA』を発表。2006年には、ユーザーから投資を受け付け一定額に達すると、レコーディング&5000枚のCDリリースができるというドイツのネットサービスで最初に権利を獲得し、翌2007年に『IN CONTROL』というアルバムをリリースしたNEMESEA。本作はそんな彼らの3rdアルバムにして本邦デビュー作となる。

 サウンドは、デジタリックなSEやシンセが要所要所でフィーチャーされるなか、シンプルかつモダンなギターリフと、声にクセのない女性シンガーが歌い上げるキャッチーかつ叙情的なメロディーが印象的で、平たく言えばEVANESCENCE型だ。同郷のWITHIN TEMPTATIONなんかの歌を重視した楽曲作りは共通するが、EPICA、AFTER FOREVERなどのシンフォニック系とは一線を画す。

 強烈なフックを擁するリーダートラック「Afterlife」や、WITHINを彷彿とさせる「Whenever」、たおやかなメロが哀愁を醸し出す「High Enough」、DJスクラッチのフィチャーと男性シンガーとのデュエットがいかにもEVANESCENCEな「Say」や「It's Over」、泣きを発散する叙情バラード「If You Could」「I Live」など、“良い楽曲/メロディー”が多くソングライティングの確かさにバンドのポテンシャルの高さを感じるだ。ただ、個人的には無機質な浮遊感がUS産ヘヴィ・ロック的な「Rush」以降、インダストリアル系楽曲が続くアルバム後半にはちょっと拒否反応を覚える。。

 女性シンガー:マンダは伸びやかなハイトーンが印象的で、聴き手に高揚感を与える瞬間も多々あるが、バックの演奏に勝る力強さが声に今ひとつ足りず(ミキシングの問題もあるかもしれない)、せっかく聴かせたい歌がすんなりと入ってこないのが少し残念。ただ、上述のように楽曲のクオリティーは申し分ないので、EVANESCENCE以降この手のバンドでコレといったものが見当たらないリスナーには十分にオススメできると思う。

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