
 |
「Imaginaerum」
Nightwish
12.1.11release
 |
|
シンフォニック・メタルのパイオアニア:NIGHTWISHの新作は、各曲の物語をまとめた“映画作品”も創られた壮大なシネマティック・サウンドに!
フィメール・シンガーを擁したシンフォニック・メタルのパイオニアであり、今となっては日本での“嬢メタル・ブーム”の原点とも言えるであろう(!?)、フィンランドの国民的バンド:NIGHTWISH。ターヤの後任にアネット・オルゾンを迎え制作された『DARK
PASSION PLAY』から約4年半ぶりの新作だが、その前作でみせたシンフォニック・アレンジの強化を更に推し進め、かつターヤでは表現しきれなかったアネットのカラフルな魅力、そしてマルコの歌唱シーンも増えたことの全てが相まり、表現力に富んだ作品に仕上がった。まさに映画をサウンド化したような壮大な作品だ。
---ツォーマス・ホロパイネン(key)を中心に“何か今までとは違う、新しくて独創的なものを作り上げたい”と、当初は本作収録の13曲にまつわるショート・フィルムをそれぞれ創ろうと思ったらしいが、結果的に全ての物語をまとめた映画作品(2012年中に公開予定)が創られたという---
ストーリー・ナビゲーションを担うかのマルコのメランコリック的な歌唱をフィーチャーした「Taikatalvi」に始まるアルバムは、これまでの比ではない多彩な楽曲によって起承転結を生じさせる。前作で強めた欧州民族的な要素であり、また違った見方をすれば“ABBA的”な旋律が特徴の「Storytime」やPVも制作された「I
Want My Tears Back」など、いわゆるリードトラック的な楽曲をしっかりと配しながら、マルコのエッヂの効いた歌や子供達の合唱隊をフィーチャーした壮大な「Ghost
River」、ピアノをフィーチャーしたアダルティなジャズ・チューン「Slow, Love,
Slow」、アネッサとマルコの人が変わったかのような演技力が冴えるシアトリカルなドラマティック・チューン「Scaretale」、牧歌的な欧州民族音楽の「Turn
Loose The Mermaids」と、次々に移り変わる表情はまさに映画を見ているかのよう。バラエティーに富みながらもアルバムの流れが実にスムーズであるのも見事だ。
ターヤの最新ソロ・アルバムも悪くはなかったが、やはりツォーマスの元で結束力を強めたバンド:NIGHTWISHの姿が見事にサウンドに反映された本作。シンフォニック・メタル・シーンのパイオニアでありながら、頂点の座に君臨しつづけるに相応しいビッグな存在であることを改めて知らしめる傑作に仕上がっている。SONATA
ARCTICAの最新アルバムも狙いはコレであったのかもしれないが、やはり表現力の面で裕に本作に軍配があがる。ドラマティックなヘヴィ・メタルの真髄が味わえる。 |
|