ASIA/「XXX」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「XXX」ASIAジャケット画像
「XXX」
ASIA

12.6.20release

 オリジナル・メンバーによるASIA、デビュー30周年を記念し送るニューアルバム『XXX〜ロマンへの回帰』!


 往年のプログレッシブ・ロック・シーンを牽引してきた名プレイヤーであり、それぞれが現役で活動する、まさに過去も今もプログレッシブ・ロック界のスター・バンド、ASIAのニューアルバム。ソロでの活動を続けつつUKを復活させたジョン・ウェットン、YESのスティーヴ・ハウ、同じくYESに籍を置き昨今ウェットンとの活動も目立つジェフ・ダウンズ、そしてEL&Pのカール・パーマーと、オリジナル・ラインナップによるアルバムということでプログレ・ファンは注目せざるを得ないタイトルだ。

 一線を退いたミュージシャンが久しぶりに集まった同窓会バンドではないため、内容のクオリティーもお墨付き。特にウェットンの憂いある秀逸のメロディー・メイカーぶりは健在。もちろんソロ作品でも安定した作品を供給してきただけあり、ファンならば何も心配せずだろう。また、そのASIA最大の武器であるメロディーが優れているのみならず、6分越えの長尺曲が3曲、ほか曲も5分台がメインとプログレ界のスタープレイヤーらしい卓越したアレンジも聴くことができる。派手さはないものの独特のタイム感によるプレイがまた哀愁を生むハウのギターも、YESのソレとは違いまさしくASIAのものだ。

 「Heat Of The Moment」のようなキャッチーな名曲は残念ながら発見できないが、優しい哀愁とドラマティックなアレンジが印象的な「Bury Me In Willow」や、「Faithful」の狂おしいまでにソフトなメロディー、往年の雰囲気を醸し出す「Al Gatto Nero」「Judas」、分厚いコーラスハーモニーが嬉しい「Reno (Silver and Gold)」など、ASIAらしい歌を大事にした楽曲を楽しめる本作。往年のようなエネルギッシュさや突き抜けた感はないし一聴すると地味ながら、じっくりと聴くに耐え得る良質な楽曲満載の佳作に仕上がっている。

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