CANDLEMASS/「Psalms For The Dead〜葬送詩篇」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「Psalms For The Dead〜葬送詩篇」CANDLEMASSジャケット画像
「Psalms For The Dead〜葬送詩篇」
CANDLEMASS

12.6.6release

 スウェディッシュ・メタルの重鎮:CANDLEMASS、約4半世紀に亘る活動を締めくくるラスト・アルバム『葬送詩篇』!


 昨年10月下旬に“最後のスタジオアルバム”の制作に入ったことを発表したCANDLEMASS。本作『Psalms For The Dead〜葬送詩篇』をもって約4半世紀に亘る活動に幕を下ろすという。2002年にメサイア・マコーリンをフィーチャーした往年のメンバーで再結成し2005年の『CANDLEMASS』も話題となったが、メサイアは再脱退。その後、元SOLITUDE AETURNUSのロバート・ロウをシンガーに迎え、本作は現編成で制作される3作目となる。

 ドゥーム・メタル・シーンを牽引してきたバンドとして彼らの存在は大きいが、最終作にして気合の入れ方は十分。楽曲の出来はかなりのものに仕上がっている。BLACK SABBATH直系のドゥーミーな音ながら、テンポチェンジや展開を上手く利用して創り上げるサウンドは、シンプルながらも非常に濃厚だ。ダークな世界一色ながら、ロバートの歌唱は時にロニー・ジェイムス・ディオを彷彿とさせる節回しを披露するなど、中期SABBATH的な要素もみせる。昨今のシンフォニック・ブラック・メタルとは音的に非なるものながら、シアトリカルな幻想を抱かせるサウンドはやはり本家とも異なる唯一無二のものだろう。ヘヴィなギターリフと時折飛び出す悲哀に満ちたメロディー、そしてその背後で常に鳴っているオルガンが固有の緊張感を生んでいる。

 オールドスクールなメタルながら、類を見ないサウンドは古臭さをまったく感じさせない。ひとつの事を貫く難しさは周知のとおりだが、それをやり遂げた彼らがたどり着いた境地にて創り上げた、まさに自身を葬送するための作品。文字通り不気味な作品だ。

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