SCELERATA/「THE SNIPER」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「THE SNIPER」SCELERATAジャケット画像
「THE SNIPER」
SCELERATA


12.6.20release

 ブラジル産5人組メロディック・パワー・メタラー:SCELERATA、4年ぶりとなる3rdアルバム!!


 SEPULTURA、ANGRAは元より、HIBRIAの登場以降、メロディックで良質な正統派メロディック・パワー・メタルを排出しているブラジルだが、このSCELERATAも同国のバンドだ。2006年のデビュー作『Darkness And Light』は、本国“Rock Brigade”誌でのリーダーズ・ポール「Best Metal Album」部門でSEPULTURA, ANGRAに続く第3位にランクインするなどで注目され、2008年にはチャーリー・バウアーファイントによってミックス&マスタリングが施された2nd『Skeletons Domination』をリリース。その後、ポール・ディアノ(ex:IRON MAIDEN)のバックバンドを務めながらライブを重ね、こうして3rdアルバムが発表されるに至った。
 デビュー時より注目されていたため人脈も広いようで、本作には上述のポール・ディアノはじめ、HELLOWEENのアンディ・デリスがゲスト参加。アンディに至っては1曲楽曲提供をしている。

 サウンドはブラジル産らしいガッツ溢れるヘヴィ・メタルで、Keyの使用は必要最低限に抑えられ、2本のギタリストほかテクニカルな演奏でドラマティックな楽曲を作り出すもの。モダンなアグレッションもフィーチャーされるなか、HIBRIAよりもよりオーセンティックな楽曲指向で、テンポを落とした80'sメタル風の曲が目立つのが特徴。アンディ・デリスによるPINK CREAM 69的なミドル・テンポーチューン「Must Be Dreaming」をアルバム中盤に配してもまったく違和感がないのも上記の裏付けとなる。今作から加入したシンガーも、アンディ・デリスに似た非ストロング系の繊細な声質であることも大きな要因だろう。

 メロディックな各曲においてキャッチーで明確なサビがあり、楽曲クオリティーも安定しているし、ライブバンドであるだけにプレイもバッチリ。なぜか勇壮感が突如飛び出す9分超えの大作「The Sniper」も良く練られた佳曲。後は、モダン・アグレッシブな昨今のブラジル産らしい一面をもった疾走系の「Rising Sun」、HELLOWEEN型メロパワチューン「'Til The Day We Die」なんかが、もう少しバシッとキマって突出した曲になればさらに良くなるだろう。安心して楽しめる良質なメタルアルバムには違いない。

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