EPICA/「REQUIEM FOR THE INDIFFERENT」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「REQUIEM FOR THE INDIFFERENT」EPICAジャケット画像
「REQUIEM FOR THE INDIFFERENT」
EPICA

12.3.7release

 オランダ産、シンフォニック/ゴシック・メタラー:EPICA、2年半ぶりのスタジオ・アルバム!!

 美麗シンガー:シモーネ・シモンズを擁するEPICA、およそ2年半ぶりのニューアルバム。オーケストラとの共演ライブ・アルバム『THE CLASSICAL CONSPIRACY』を経てリリースした前作『DESIGN YOUR UNIVERSE』では、以前にも増した壮大感とデス・ヴォイスを多用したより多彩な表現力を伴うも、ヴォーカル・ラインの魅力/印象がそのまた前作『THE DIVINE CONSPIRACY』に及ばないと感じた。しかし、本作では壮大感はそのままに、肝心のヴォーカル・ラインの魅力も引き立つ作品に仕上がっている。

 オーケストレーションやクワイアパートは全体に敷き詰めるのではなく、必要部分にて更に厚くしダイナミズムを生んでいる。また長期にわたるツアーのかいあってか、インスト陣のプレイにキレの良さがあるのが本作の大きなポイントだろう。元々キャッチーな歌モノとして聴かせるバンドではないため、インスト陣のアレンジが大きく作品の印象を決定付ける。トータル的に見える成長の跡と同時に、ギターソロのフィーチャー度が若干アップしているのも嬉しい。

 以降の充実ぶりを窺わせる過去最高のオープニング・インストチューン、その名も「Karma」(!)に続く「Monopoly On Truth」は、程よい疾走感やリズムアレンジが生む高揚感、切ないヴォーカル・メロディーの全てが相まり、EPICAワールドをさらに深化させた力作。荘厳な聖歌を導入したKAMELOTのソレにも通じる泣きのバラード「Delirium」など、叙情的な曲におけるメロディーの充実ぶりは特筆点だろう。

 エキゾティックなテイストを導入した「Requiem For The Indifferent」でも見られるように、更なるスケールアップを感じさせる力作となった本作。ボーナス・トラック含め“76分越え”というヴォリューム面でのアップは少し集中力をなくしがちだが(汗)、細部に渡って手抜きがないことは間違いない。たっぷり時間をかけて楽しむべし。


 注)初回プレス分には本編ラストの「Serenade Of Self-Destruction」が、バンドの意向に反し誤って“インストバージョン”が収録されてしまっているとのこと。ヴォーカル入りの完全版をここから入手できるとのことだ。詳細はニュースにて。
http://www.nuclearblast.de/de/data/bands/epica/releases/track-download.html

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