SHADOWSIDE/「INNER MONSTER OUT」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-


「INNER MONSTER OUT」SHADOWSIDE画像
「INNER MONSTER OUT」
SHADOWSIDE

12.3.14release

 ブラジリアン・メタル・クイーン、ダニ・ノルデン率いるSHADOWSIDE、本邦デビューとなる3rdアルバム『INNER MONSTER OUT』!


 “ブラジルで最もパワフルな女性ヴォーカル”と称されるダニ・ノルデン率いるメロディック・メタラー、SHADOWSIDEの3rdアルバム。本国では既に2011年にリリースされており、この度、ヨーロッパ、アメリカに先駆けて日本デビューを飾る。名手フレドリック・ノルドストロムがプロデュースをはじめ、ミキシング、マスタリングを担当しているということで、本作をもって本格的にワールドワイドで売り出されるとみられる。

 サウンドは昨今のブラジリアン・メタルらしい、アグレッションとエクストリームさを兼ね備えたピュア・メタルで、サビではキャッチーな要素も併せ持っている。そして何と言っても最大の特徴はダニのヴォーカルだろう。SKID ROWを聴いてメタルに目覚めたという彼女は、その華やかな容姿とは想像がつかない男勝りのパワフルなヴォーカルを聴かせ、強靭なインスト陣に引けを取るどころか、完全にリードする堂々たるパフォーマンスを披露している。

 PVも制作されているリードトラック「Angel With Horns」では比較的シンプルなメタルチューンだが、他の楽曲ではアグレッシブなギターリフやインストアレンジ、テクニカルなソロも楽しめる。ただし、あくまでもヴォーカルがメインとなる作風は、AMARANTHEまでとは言わないまでもソレに近いキャッチーな要素をもったモダンなメタル。ハイライトとなるのはタイトルチューンである「Inner Monster Out」だ。フックに富んだサビが印象的な同曲には、SOILWORKのビョーン“スピード”ストリッド、DARK TRANQUILLITYのミカエル・スタンネ、DREAM EVILのニクラス・イスフェルフドがゲスト参加しており、4人のヴォーカルが楽曲をドラマティックに彩っている。

 日本盤ボーナスではMOTORHEADの「Ace Of Spades」をカバーしたり、中にはスラッシュ・メタル然としたヘヴィな楽曲があるなど、根底にあるのはエクストリーム・メタルだが、サビでは明確なメロディーやコーラスが加わるため、上述したAMARANTHEのファンをはじめ、幅広いリスナーにアピールし得るだろう。バンドとしての一体感を感じさせる点も良い。“これ一発”が欲しいところだが、安定したクオリティーの楽曲が楽しめる。

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