CRYSTAL VIPER/「CRIMEN EXCEPTA」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-
「CRIMEN EXCEPTA」CRYSTAL VIPERジャケ写
「CRIMEN EXCEPTA」
CRYSTAL VIPER

12.5.23release

 パワフルなフィメール・シンガー率いる、ポーランド産ピュア・メタラー:CRYSTAL VIPER、1年半ぶりのニューアルバム!


 4オクターブの声域を持つ女性シンガー、マルタ・ガブリエル率いるCRYSTAL VIPERの4thアルバム『Crimen Excepta』。そのマルタはヴォーカルのみならず、ギター、キーボードを担当し、かつほぼ全曲のソングライティングを手掛けているツワモノ。ドロ・ペッシュやアン・ボレインを彷彿とさせるその歌唱は元より、メタル・ミュージシャンとしても男勝りの実力を持っている。

 カイ・ハンセンがヴォーカルを取っていた最初期のHELLOWEENなど、N.W.O.B.H.M.以降のメタルに近い音楽性は本作でも変わらず。そして、なんでもアルバムタイトルは15世紀に発表された論文「魔女に与える鉄槌」の一節から取られているとのことで、“魔女らしき女性の叫び”などの短いSEを一曲ごとに挿入し、独特のミステリアスさを増幅させているのが最大の特徴。また、チャーチオルガンをフィーチャーしたりとキーボードの使用頻度を前作よりも増やしているのも効果的だ。

 IRON MAIDEN直系のミドル・パートが印象的な大作「Crimen Excepta」にはHELL)のシンガー、デイヴィッド・ボウアーがゲスト参加しており、イーヴル度をアップ。おおよそストレートに疾走するなかで、インストパートのアレンジもストレートながらよく練られている点もCRYSTAL VIPERの特色だろう。そんな中、ボーナストラックとして映画「Robin Hood: Ghosts Of Sherwood」のサントラに提供したというパワーバラード「Ghosts Of Sherwood」が収録されており、マルタのソフトな歌唱が聴けるのに注目。個人的にはこの辺の要素も本編に反映させて欲しいのだが、敢えてそれをしないのだろう。

 良くも悪くも、そしてサウンド的にもクオリティ的にも、特別に大きな変化はない本作。前作を気に入ったファンならば問題なく楽しめる作品だと思う。

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