FIREWIND/「FEW AGAINST MANY」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-
「FEW AGAINST MANY」FIREWINDジャケ写
「FEW AGAINST MANY」
FIREWIND

12.5.23release

 ガス・G率いる正統派メロディック・メタラー:FIREWIND、およそ1年半ぶりのニューアルバム『FEW AGAINST MANY』!


 DREAM EVILでメタルシーンに認知され、あれよあれよとニュー・ギターヒーローの注目株になったかと思えば、今ではすっかりOzzy Osbourneのギタリストとしてメタルシーンの最前線で活躍するガス・G率いるFIREWIND。7thアルバムとなる本作は、ドラマーにNIGHTRAGEのジョー・ヌネズを迎え制作されている。一時、FIREWINDに専念するとは言ったガスだが、やはりオジー・バンドでの活動が主体となるのは当然のこと。そんななかでもこうしてコンスタントなアルバム・リリースや日本公演をやってくれており、ファンにとっては嬉しいことだろう。

 元Majestic〜TIME REQUIEMの実力派シンガー、アポロ・パパサナシオを迎えた2006年リリースの4th『ALLEGIANCE』から方向性が定まった感があるが、本作でもその延長にある。また、ガスが書くギターリフの質感が変わってきた感じもあり、オジーとの活動のせいかモダンな音使いをしたシンプルなものが多いのが特徴。しかしこれらを入念に構築していく様は、これまでよりも全体像をドラマティックに演出する。なかでも、「Edge Of A Dream」のような重厚なバラードであったり、ドラマティックな展開と哀メロの対比がユニークなドラマティックな疾走チューン「Destiny」は魅力的。その「Edge Of 〜」はApocalypticaをフィーチャーした叙情バラードであり、ガスのギターしかり、QUEEN的なコーラスアプローチをみせるアポロのパフォーマンスにも注目したい。

 ガスもしくはメンバーと共に書いたバックミュージックにアポロが歌詞と歌メロを載せるタイプのソングライティング法をとったバンド(おそらく…)だけに、シンガーのメロディーセンスが問われるが、以前在籍していた2バンドにも通じる粘度の高いメロは健在。ただ、ヴォーカルが引っ込んでしまっているせいか、はたまたサビが弱いのか、今いち歌メロが突き抜けてこないのが難点。キャッチーさがもう少し欲しいのが正直な感想だ。その反面、ギタープレイは気持ちいいほどキメてくれるのでギター・ファンには堪らないだろう。

home album review interview alive&kickin' release info catch the move A to Z links contact