GREAT WHITE/「Elation」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-
「Elation」GREAT WHITEジャケ写
「Elation」
GREAT WHITE

12.5.23release

 アメリカン・ハードロックの重鎮、GREAT WHITEがデビュー30周年目にリリースする2年半ぶりのニューアルバム!


 1987年リリースの3rd『ONCE BITTEN…』でブレイク、続く89年リリースの4th『…TWICE SHY』では200万枚を超えるヒットを飛ばしたGREAT WHITE。90年代にはグランジブームにもまれながら地道な活動を続けるも2001年に解散。その後、シンガー:ジャック・ラッセルがJACK RUSSELL’S GREAT WHITEとしてツアーをまわるなか、演奏中にライブハウスで火災が発生し、当時のギタリスト含め100人が死亡するという大惨事が2003年に起きてしまう。
 バンドは2006年に再結成を発表し、『BACK TO THE RHYTHM』(2007年)と『RISING』(2009年)をリリース。これに続く作品が本作となる。

 ジャックが2010年から体調不良でバンドに参加しておらず、本作でシンガーを務めているのは元XYZのテリー・イルスだ。ちなみにオリジナル・ギタリストのマーク・ケンドールは在籍し今のGREAT WHITEを牽引している。
 当時L.A.メタルの中でもとりわけブルース/ロックンロールテイストが色濃かったハードロック・サウンドはいまだ健在。往年からのファンはジャックの声がないことを惜しむかもしれないが、テリーのブルージーな歌唱も決して悪いものではない。むしろXYZ当時の声の艶は失われておらず、パッと聴きはデビュー30周年のベテランとは一味違うエネルギッシュな要素を醸し出している。気だるいブルースというよりも、むしろアップテンポなロック・チューンが並んでいるのも彼の影響かもしれない。この点においてはUFOがヴィニー・ムーアを獲得した昨今の勢いと通じるものがある。

 楽曲はベテランらしくツボを抑えており、ブルーズハードロックの王道「Love Train」「Shotgun Willie's」や、マークの泣きのギターが炸裂する叙情的な「Love Is Enough」を筆頭に各曲それぞれを安心して楽しめる。やはりジャックの声がないせいか飛びぬけた楽曲/メロディーが発見できず、全体的に地味な印象は否めないがGREAT WHITE印は健在。往年のファンならば楽しめる内容だろう。

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