M-PIRE OF EVIL/「Hell To The Holy」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-
「Hell To The Holy」M-PIRE OF EVILジャケ写
「Hell To The Holy」
M-PIRE OF EVIL

12.5.16release

 元VENOMのメンバーによるメタル・トリオ、M-PIRE OF EVILの1stフルアルバム!


 VENOMの創設メンバーであるマンタス(Gt)を中心に、トニー“ザ・デモリション・マン”ドーラン(Ba,Vo)、アントン(Dr)の元VENOMのメンバー3人によって結成されたM-PIRE OF EVILの1stフル。初回盤には本作に先がけて昨年10月にリリースされたEP『Creatures Of The Black』を全曲収録したボーナス・ディスクが付いた2枚組仕様になっている。

 サウンドはVENOMの音楽性同様、スラッシュ・メタルやエクストリーム・メタル、ブラック・メタルの原点(精神的ルーツでもある)とも言うべく、スラッシーで激しくも、スピードを抑えることで生まれるグルーヴィさが同居したヘヴィ・メタル。トニーの声質はクロノスのそれよりも低音主体のダーティ・ヴォイスであり、よりMOTORHEAD的なルーズさがあるのも特徴だ。また、N.W.O.B.H.M特有の構築性に富んでいる点も健在であり、こうして聞くと同ジャンルをルーツにもったMETALLICAの初期や“ブラック・アルバム”的なクールなギターリフも楽しめる。

 TESTAMENTなどの80'sスラッシュ・メタルが影響を受けたと分かる「Hellspawn」も良いが、ミステリアスなクリーン・ギターのアルペジオが緊張感を醸し出しつつ、ドゥーミーに怪しい世界観を創り上げる8分超えの大作「The 8th Gate」などは結構引き込まれる。SEを配し“悪魔的”な独特の世界観を、若干ながら映画的に描いて聞かせる試みもある意欲作だと思う。カリスマ性においてVENOMを凌ぐことは難しいのは言わずもかな。

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