LORDI来日公演2009 ライブレポート!:Rocks On The Road
LORDI Japan Tour 2009:DEADACHE TO JAPAN (2009.4.15 at SHIBUYA-AX)

LORDI画像
Suported by BMG JAPAN
LORDI画像:AMEN セットリスト:

1.Girls Go Chopping
2.They Only Come Out At Night
3.Raise Hell In Heaven
4.Bite It Like A Bulldog
5.Who's Your Daddy?
6.Blood Red Sandman
7.Man Skin Boots 〜 Awa Keybord SOLO
8.Deadache
9.Monster Monster
10.It Snows In Hell
11.Wake The Snake 〜 Amen Guitar SOLO
12.Dr. Sin Is In
13.Missing Miss Charlene
-ENCORE-
14.Would You Like A Monsterman
15.Devil Is A Looser
16.Hard Rock Hallelujah

 場内が暗転するやいなや会場を揺るがすほどの“LORDIコール”が一斉に巻き起こる。不気味な鐘の音のイントロダクションが流れるなか、5人のモンスターがまだ暗いステージ上で登場し蠢きはじめると、更にその歓声は大きくなった。タダでさえ体格の良い北欧人が20cmはあろう厚底ブーツを履き、さらにはこの形相だ。ステージ上から放たれるそのハンパない威圧感は、大人でさえ“たじろぐ”もの。子供がみたら間違いなく泣き叫び逃げ出すだろう!
 この“恐怖”を誘うのはメンバーのヴィジュアルだけでなく、ライブ中の様々な箇所で催される演出にもある。LORDIはライブにおいてはじめて、その“モンスターぶり”を最大限に発揮するのだ!

 比較的軽装…いや、スリムなモンスター:Amen(Gt)は別として、他の巨大モンスターたちは機敏に動くわけではないものの、シンガー:Mr.Lordiに至っては長いツメの生えた両腕を広げポーズをキメたり、斧を振り回したりと、いちいち楽しませてくれる。
 曲間ではメンバー以外のモンスターも登場し小芝居を展開したり、ステージ上にあった白い布を取るとそこに骸骨化した少女が座っていたりと、これらの徹底したエンターテイメント性は他のバンドのライブでは決してみられないものだ。遠い日本でのライブにあたりステージセットなどを簡略化していることも予想されるが、オーディエンスを十分にのめり込めせるショーを展開していく。

LORDI画像:AWA そしてLORDIの魅力はヴィジュアル面のみにあらず。母国フィンランドをはじめ欧州、またここ日本でも多くのファンを獲得する理由の根源は、そのルックスには似ても似つかない大衆性を帯びたキャッチーな楽曲の数々だろう。80年代であればビルボードチャート上位に食い込みそうな「Who's Your Daddy?」をはじめ、「Blood Red Sandman」、Mr.Lordiがチェインソーを持って登場した「Monster Monster」、アンコール一発目で披露された「Would You Like A Monsterman」など、優れた楽曲を多く擁する。

 この“真のアーティスト”ぶりは、どこかのゲテモノバンドとは一線を画すのだが、レコードディールを獲得する前は、そのヴィジュアルにより多くのレーベルから相手にされなかったという。しかしながら、メディアではなくオーディエンスが判決を下した“ユーロビジョン・ソング・コンテストでの優勝”は、大衆を先に見方につけたLORDIならではのエピソードであり、妙に納得できる。日本のオーディエンスを見ても若いファンが非常に多い。先入観なしに目と耳で楽しめるLORDIの音楽に多くの若者たちが惹かれるのであろう。
 キュートな動作が魅力の紅一点キーボーディスト:Awaへの歓声多さには驚いたが、「Dr. Sin Is In」での“血だらけの腕”が飛び出したバケツを片手に登場したMr.Lordiのエプロン姿など、茶目っ気たっぷりなキャラクターも広く愛される理由だ。

 とにかく、“地獄のロックパーティー”初体験だった筆者だったが、目と耳で楽しめるエンターテイメントには理屈なしに自然と笑みを溢していた。想像をはるかに越える楽しさだった。ロックの真髄ここにあり、とはかなり大袈裟だが、お金を払って足を運ぶオーディエンスの求める“楽しさ”を十二分に味わえるロックパーティーは、最高のアンセムチューン「Hard Rock Hallelujah」で最高潮のうちに幕を下ろした。



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