ROYAL HUNT ゛FEAR 2000゛ TOUR in JAPAN !!!

FEAR

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2000
at SHIBUYA KOUKAIDO in TOKYO 2000.3.12

supported by PONY CANYON INC.
all photos by YUKI KUROYANAGI

john1
 ジョン・ウェストを新ヴォーカリストに迎えリリースされたアルバム「FEAR」は、復活作にふさわしい渾身の作品だった。それは、多才な実力派シンガーのジョンを迎え入れたことで表現力の幅が広がった事以外にも、他のメンバーそれぞれに及ぼした影響力が大きかったからであろう。前任シンガーのD.C.クーパーは誰もが認めるほどの実力者だったが、ROYAL HUNTのカラーとは若干かみ合っていないように思えた。それはライブにおけるD.C.のパフォーマンスなど、ヴィジュアル面における部分も少なからず作用していたと思う。 そんな思いもあり、ジョン・ウェストがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、昔の曲をどのように歌うのかを楽しみにしていた。
 客電が落ち、SEが消えるとまずJ.K.がギター・リフを弾きながら一人でステージに登場した。コンサートのオープニングは新作からの「Lies」だ!!! ステージ中央で大股を広げ少し緊張した面もちで(?)J.K.の弾くリフにバンドが加わり、しばらくするとジョン・ウェストが袖からマイク・スタンド持って走って出てきた。オーディエンスも待っていたかとばかりにジョンの登場に盛り上がる!!! ジョンの登場とほぼ同時にステージ上段の左脇にまるでツインズのような(笑)大男と小柄な男がサングラスをかけコーラス・マイクの前にたった。ジョンの歌はオープニングにもかかわらず絶好調で、素晴らしい声を聴かせてくれる!!! シンガーの中にはオープニングの曲ではまずまずの歌声で次第に調子を上げ、絶好調に達したときにはもう最後の曲という人もいるが、ジョンはこれぞプロという歌を最初からベストな声で聴かせてくれる!!! しかし、どうでも良いのだが例のコーラス二人組の声がやけに大きくしかも上手い!!!

 続けて1stからアップ・テンポの「Flight」、4thからの1stシングルの「Message To〜」が演奏されジョンは長髪を振り乱しながらの力強いパフォーマンスを見せ、上段右にいる長身長髪のアンドレ・アンダーセンも髪を振り乱しながら客席の方を向きサビを歌う!!! しかしコラース隊のバック・ヴォーカルは強力だ!!!
 と思っているとジョンがMCでコーラスをとっている二人を紹介した。既にサングラスをとっていた謎の二人組はなんとアンドレのソロ・アルバムで歌っていたケニー・リュプリと、ROYAL HUNTの初代ヴォーカリストのヘンリック・ブロックマンではないか!!! この二人が一緒に来日する事は聞いていたが、まさかコンサート全編でバック・ヴォーカルをつとめるとは何とも強力で贅沢なコーラス隊だろう!!! 
 MCの後は3rdから「1348」、1stの日本盤ボーナス・トラックの「Day In Day Out」。J.K.はインタビュー時とは違いひょうきんなパフォーマンスを見せたり、スティーン・モーゲンセンはJ.K.と絡んだりとステージを動きまわる。ジョンのために設けられている(?)ステージ上段中央のスペースにマイク・スタンドを立て強力なハイ・トーンを聴かせたりと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる。 続く「Cold City Lights」では中間部にオーディエンスとの掛け合いが設けられ、客ののせ方も心得ている!!! この曲ではジョンのソウルフルな歌唱がアルバム以上に堪能でき、あらためてジョンの歌に魅力を感じることが出来た。

 
続いて4thからの「Tearing Down〜」が終わるとステージが真っ暗になり、雨の音が場内を響きわたり2ndアルバムのアートワークに登場するピエロが右手に登場し何やらやっている。と名バラード「Clown In The Mirror」が演奏される。ジョンは声量豊富なハイ・トーンも素晴らしいが、この曲における情感豊かな歌いっぷりは鳥肌もの!!! 次はジョンに「昔の曲で歌ってみたい曲は?」と訪ねて返ってきた曲、1stの「One By One」を熱唱し、続けてエレキ・ドラムで効果音を絡めたドラム・ソロ、チョッパーを用いたベース・ソロ・タイムがちょうど良い長さで設けられた。


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 ソロ・タイム開けの一曲目は新作から「Faces Of War」。サビの部分でジョンは一生懸命(!?)アンドレの顔を指さしながら゛faces of war"と歌うがアンドレはこれに気づいていないよう(笑)。 続いては渋谷のみ演奏されたという「River Of Pain」。ここでジョンは何とネイティヴ・アメリカンの衣装に身を包み、羽根のついたマイク・スタンドを持って再登場してきた!!! 本物のネイティヴ・アメリカンの血をひくジョンだけによく似合いカッコ良い!!! ギター・ソロ中は床に座り何か儀式をしているように見せたり、グルグルまわって見せたりとパフォーマンスもネイティヴ・アメリカン風!!!
 次はアンドレがバックをつとめる(優しい!?)J.K.のギター・ソロ。派手さがなくエモーショナルなプレイを志すJ.K.はこのバンドにふさわしいギタリストだ!!!
 新作から「Voices」、「Follow Me」とプレイされ、続いては本編ラストである2ndの「Epilogue」。ここでは終始バックでコーラスをしていたケニーとヘンリックがステージに降り、ヘンリック〜ケニー〜ジョンの順でリード・ヴォーカルをとる!!! 特に初来日であるヘンリックが歌い出した時のオーディエンスの反応は大きかった。今は青年海外協力隊にいるという好青年のヘンリックは人柄を表す控えめなステージだが、ムキムキマンのケニーは歌声でも目立っていた(笑)。 二人のヴォーカリストに感化されてかジョンの声にも心なしか力が加わり(力んでいるのではない!!)今まで以上の素晴らしい歌を聴かせ、さらにはギター・ソロの最中にケニーとヘンリックに握手を何度も求めにいくといった泣かせる光景も見せてくれた!!! ケニーとヘンリックもこれに快く答え、曲が終わった後もステージ上でこの7名が肩を組みオーディエンスにお礼する光景などからROYAL HUNTファミリーの絆の強さ、個々の中にある優しさが垣間見れ、この日一番の盛り上がりを見せた!!!

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kenny

henrik


【ALIVE & KICKIN' TOP】