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北欧No.1メロディック・スピード・メタルの雄。力作「RECKONING NIGHT」を引っさげて主要都市を周る大規模ジャパン・ツアー!!
SONATAARCTICA2005live Tony,Jani,Marco,Tomy,Henrik
Supported by:MARQUEE AVALON
photos:HIROYUKI YOSHIHAMA

■2005.2.4 Set List■
Intro 〜 1.Misplaced 2.Blinded No More 3.FullMoon 4.White Pearl, Black Oceans... 5.Victoria's Secret 6.Broken 〜Keybord Solo 〜 7.8th Commandment 8.Shamandalie 9.Replica 10.My Land 11.Black Sheep 〜Guitar Solo〜 12.Sing In Silence 13.The End Of This Chapter 14.San Sebastian
-encore- 15.Gravenimage 16.Don't Say A Word 17.The Cage 18.Vodka



 ヘンカをソングライティングの段階から向かい入れ制作されたアルバム「RECKONING NIGHT」は楽曲に深みを加え、一まわりも二まわりも成長した姿を映し出した力作に仕上がった。そのニュー・アルバムの好調なセールス故に、海外のメタル・バンドでは今どき珍しく東京2daysプラス、仙台、札幌、名古屋、大阪、広島、福岡という主要都市をまわる大規模なツアーを組まれていながら、なおかつ東京初日でありウィークデイでもある今日のSHIBUYA-AXもほぼ満員に等しい状態となっているのだから凄い。それだけ多くのファンから支持を受けるのに値するだけ彼らの音楽は素晴らしいということだ。
 前回の来日公演でも勇壮なオオカミと仙人が描かれた大きなバックドロップがあったが、、今回も同様に“トキシック・エンジェル”の手によるフィンランドの雰囲気を幻想的に描いた巨大な絵がバックに掲げられている。今回はステージ上にもその絵の一部を描いたパネルが設置されており、まだかまだかと待ちわびているオーディエンスの前に大きく聳え立っている。

 客電が消えブルーのライトが会場を包み込むと会場の興奮は一気に駆け上り、新作のオープニング同様「Misplaced」が繰り出される! 大方予想をしていたどおりの選曲にオーディエンスは我先よとイントロから大合唱をステージに向け浴びせる。メンバー全員、黒のタンクトップで統一された衣装は新作の音楽性とリンクした“大人っぽさ”を感じさせる。髪の伸びたヤニはパフォーマンス自体にも非常に貫禄が付き、トニーと肩を並べオーディエンスを煽り立てるその姿は更に女性ファンを増やすのであろう! コーラスにも積極的に参加し見事なハーモニーを作り出し、コーラスパートが終わるとすぐにステージ中央へ駆け出していき、トニーが歌っているのにもかかわらずオーディエンスから熱い歓声を浴びているのが印象的だ!

SONATAARCTICA2005live Tony,Jani,Marco,Tomy,Henrik  新作では明らかにトニーの歌の表現力に大きな広がりが見られるが、ライブでも特に叙情的なパートでは卓越した歌手力を見せ、感情移入した歌唱を聴かせる「Full Moon」なんかでのヴァースでは思わず会場は聴き入ってしまう。しかし名作である1stアルバムからの人気チューンを最後まで聴き入るほどオーディエンスはおとなしくしていられず、コーラスパートではしっかりと大合唱となったことは誰にでも想像がつくだろう! アウトロを「White Pearl,Black Ocean's...」のキーボード・フレーズにアレンジしていたのも見逃せない。おなじく「Broken」で聴かせる押し引きをコントロールした歌も見事だ。しかしながら意外にも(!?)ミドルテンポの曲が続くセットに若干オーディエンスの反応は鈍くなっていた。

 速いパッセージでテクニカルなフレーズからジョン・ロードばりのヘヴィなオルガンを利用したヘンカのキーボード・ソロから唐突に「8th Commandment」のリフがはじまるとオーディエンスは完璧にノリ遅れてしまう。しかしサビに来ると全員がいっせいに拳をあげコーラスをとり巨大なクワイアが導入されるのを目のあたりにすると、やはり1stアルバムの曲への反応は頗る強く感じる。
 ヒートアップした会場はふたたび物悲しいバラードチューン「Shamandalie」で瞬時に冷まされると、そのままモニターに腰掛けたヤニのギターが聞き覚えのあるアルペジオを奏で「Replica」へと見事な流れを見せる! ギター・ソロになりテンポアップすると、同時にオーディエンスも盛り上がり、そのまま「My Land」のアルペジオへと移り1stアルバム収録曲のオンパレードに前方のファンは歓喜する。トニーの"ブラック・シープ!"との一声で繰り出された「Black Sheep」の初期の名曲のひとつで会場のボルテージは一気に駆け上がった!

 叙情的なメロディーを速弾きを織り交ぜて奏でるヤニのソロ・タイムは長さも程よく、本人筆の「My Selene」のメロディーを何気なくフィーチャーするなどの工夫も見られ、非常に楽しめるものだった。
 劇的にアレンジされたイントロを設けスタートした「San Sebastian」では、予想通り本日一番の大きな盛り上がりを見せ、会場を上下に揺らす! ステージ両脇でヤニとヘンカによるバトルが繰り広げられサビに移ると当たり前のようにSHIBUYA-AX総参加の大クワイアが巻き起こり、もしこれをやらなかったら大暴動が起きたであろう勢いだ!
SONATAARCTICA2005live Tony,Jani,Marco,Tomy,Henrik

 アンコールの大声援に答えトニーが一人でステージへ戻ってくると、独特の節回しでオーディエンスとのコール&レスポンスを行う。まだまだ元気なオーディエンスにトニーも満足げな雰囲気を見せている。前作からアダルトな雰囲気を見せるドラマティック・チューン「Gravenimage」でしっとりとアンコール一発目を終えると、続くは新作1、2を争うであろう人気チューン「Don't Say A Word」だ。やっとのこと新作からの楽曲を生で聴け、多くのオーディエンスは今まで貯めていたフラストレーションを発散したであろう! コーラス・パートにはテープを使用していたが、そんなものは用意する必要のなかったぐらい見事な生クワイアがアルバム以上の壮大さを創り上げる。トニーの思惑通りライブ栄えのするサビ・パートは鳥肌ものの興奮を味わえる。

SONATAARCTICA2005live Tony,Jani,Marco,Tomy,Henrik  前作からの人気スピード・チューン「The Cage」で再び大きな盛り上がりを見せ、テンポ・ダウンするエンディングではステージ両脇に設置されたパイロが炸裂し、そこから飛んできた銀色のテープをあちらこちらで手にしたファンは嬉しそうに振り回しながらトニーと共に歌いきる・・・・と、そのまま「Vodka」と題されたお遊びソング:ウォッカの歌へ移り、そのままエンディングへと向かった。

 ステージに投げ込まれた日本とフィンランドの混合国旗を掲げるヤニは、一人疲れきっている様子だ。それだけの周りのメンバーよりも何倍もの運動量をもって熱いパフォーマンスを見せていたのだ! 肩を組み深深と日本のファンへ挨拶をするメンバーは少し固い表情でステージを後にした。

 この来日公演初日に関して、動きにもあまりキレがなく堅い様子が伝わって来た。終了後メンバー達自身も反省会を開いたそうで、ライブ中もトニーが語っていたようにライブDVDの撮影もしていたこともあり(このDVDは今年暮れにはりリースされる予定!)、長い日本ツアーの初日である今日4日はそうとう緊張をしていたらしい。ケアレス・ミスや表情や動きの硬さ、曲感の短すぎる間・・・等々を見ていれば簡単に想像が付いたが、日本のファンを愛す彼らだからこそ“気合の入ったパフォーマンスを見せなくては”と力んでしまった事もあるのだろう。現に東京2日目の公演では、今日の雰囲気が嘘のようなパフォーマンスを披露し、オーディエンスも更に盛り上がりを見せていたそうだ。(セットリストも「Kingdom For A Heart」が追加された)

 それともう一点は多くのファンによりさまざまな意見があるであろう選曲面だ。個人的には新作での成長振りが著しい「The Boy Who Wanted To Be A Real Puppet」、「Wildfire」が生で聴きたかったが、まぁそれらがライブで再現するのが難しいとしてもせめて新作No.1スピード・チューン「Ain't Your Fairytale」だけでもやって欲しかったというのが本音。事実、新作からの楽曲に限らず、日本人好みのスピード・チューンが控えられ、他に名曲が沢山あるにも関わらずバラードやヨーロッパでは受け入れられるであろうミドル・テンポのヘヴィ・チューンが多すぎたような印象を受けたのは僕だけだろうか? まぁ、それも名曲が多いバンドだけにすべてのファンが納得の行く選曲が出来るわけもなく、現に今日披露されたセットリストももちろん水準以上の楽曲ばかりが並んでいるので贅沢と言われれば何も言い返せないのだが、それだけ彼らに期待するものが大きかったという事はファンを代表して言って置きたい。今後、「RECKONING NIGHT」からの楽曲がライブのセットリストに新たに加えられることを切に願う! SONATAARCTICA2005live Tony,Jani,Marco,Tomy,Henrik




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