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ライヴ中盤、ドニーはキーボードの前に座り、こちらもTHE BEATLESの「Imagine」を披露。これがまた実にはまっていた。そしてドラム・ソロを挟んだ終盤は本当に楽しいロック・タイムだ!! ヒット・ソング「There
Goes My Heart」もアルバムよりも若干ヘヴィなヴァージョンだったが、思わず体が弾んでしまうメロディを満喫させてくれたし、名曲「Fly
High Michelle」、ドニーがマイクを2本使い、声を使い分ける「Rock'n World」の心地良い激しさも素晴らしかった。しかし何といっても、最大のハイライトは「New
Thing」!! この曲がファンに愛されていることがよくわかった。会場に詰め掛けたファンが笑顔で、“New Thing”と歌う光景は感動的だった。10年も前の曲がこうやって蘇るのだから、ロック・バンドのライヴには魔法があるということだろう。
アンコールではデヴィッド・ボウイの「Jean Geanie」、そして「Dear
Prudence」が演奏され、メンバーはステージを名残惜しく去って行った。さて、ここで残りのメンバー二人の活躍も伝えておきたい。ギターのモナコは激しいピッキングでギター弦を切りながら演奏を続けるなどガッツ溢れるプレイを披露したかと思えば、ギターを頭の上にのせるマジック!?をみせてくれたりとユーモアぶりを発揮し、ドラムのリッキー・ペアレントは筋肉ムキムキの体が証明するように、アルバムとは別人のような激しいドラミングでENUFF
ZNUFFサウンドを支えていた。また、ドラム・スティックを回しながら叩く姿も目に焼きついている。
“ロックは楽しい!!”ENUFF ZNUFFのライヴにはこの言葉が似合うと思う。なかなか評価されなかったバンドがこうやって元気でいてくれることはファンならずとも感慨深い。ENUFF
ZNUFFの時にはヘヴィで、そしてポップで切ないロック・サウンドが世界中に溢れることを予感するライヴだった。もう一度声を大にして言おうじゃないか。“ロックン・ロールはとことん楽しまなきゃね!!”そんな気持ちになった一夜だった。
Yosuke Takahashi from ROCKS
ON THE ROAD |