Pic:Kenji Kubo
Supported By PONY CANYON IN
写真は1/18(火)のものです。


FEEDER:Grant Nicholas(Vo,G) Taka Hirose(B) Jon Lee(Dr)


 LOFTに集まったキッズ達はFEEDERを待っていた。男女問わずそれぞれのプライベートを抱えて、ステージに現れる彼らを待っていた。いい事、いやな事、悩み事、たまったストレス・・・勿論ファンは、期待も抱いている。しかし、今から始まるステージは、そんな個人的レベルの問題など持ち込めない、と言うよりは、その事すら忘れて彼らの世界を旅することになるのだ。
 ステージにやっと現れた、笑顔のグラント・ニコラス(Vo,G)と、ホーム(母国)だけに、気合の入っているタカ・ヒロセ(B)それとは対照的にリラックスした感じのジョン・リー(Dr)に加えてサポートメンバー1人、彼らは、何時間も前からそこにいて演奏していたかのように、違和感なく「Descend」で幕を開けた。最近FEEDERを知ったという人には入りづらいオープニングだったが、2曲目の「Insomnia」で既にほとんどのキッズが跳んでいた。この曲はファンの間でも人気が高く、初めて聴いた人でも突っ走るかっこよさに、心を打たれる。UK大ヒットシングル「Day In Day Out」、私、個人的にも好きな「Yesterday Went Too Soon」、文字通り渇いた名曲「Dry」などが続く。以前、州を代表する短距離のアスリートだった過去をもつジョンの疾走するドラムが印象的な「You Are My Evergreen」まさに3分20秒を全力で走るランナーのようだった。 ”20、21、22、23、24...”「So Well」のイントロと同時にグイグイとFEEDERワールドに引き込まれていった。そして徐々に青色に染められていくようで、大げさに言えば”フリークアウト”の状態だ。さすがにこの曲にはヤラレテしまった。新、旧バランス良い選曲、ユーモアたっぷりのMC、和やかでアットホームな雰囲気が続いた。そして、後半からのタカのバックヴォーカルには驚かされた。グラントのフォロー程度のコーラスではない。「So Well」ではツインヴォーカルを思わせる場面もあったほどである。やはり気合の入れ方は違う。英国で音楽活動をしてきた彼が、日本ということを意識しないほうがおかしいだろう。
 曲のほうは「Tinsel Town」、”バーッズ!”と、グラントとキッズのタイミングがぴったりの「I Need A Buzz」、で最高潮に達した。・・・本編が終了して10分も経たないうちにアンコールで現れたFEEDERは、彼らにとってもファンにとっても名曲中の名曲と言える「High」をプレゼントしてくれた。もう1曲は「Can’t Dance To Disco」最後の最後に色々な意味で踊らせてくれたのだ。この曲で盛りあがらないハズがない。”ディスコーッ!”大合唱であった。
 今日のライヴは私自身の予想と期待を遥かに上まわっていた。今までに、数々のフェスティバルに出演し、全英、米ツアーを成功させたタフな彼らなら当然なのかもしれないが、本当に素晴らしいステージであった。
外に出て外気の冷たさに現実の生活を呼び戻され、我に返った私はFEEDERの曲を口ずさみ、歌舞伎町の街並みに重ねてみた・・・。ミスマッチどころか以外にもフィットした彼らの楽曲のパワーは、国境を越えるものがあるのだ。目に映る様々な人間模様、ロンドン、ニューヨーク、そして東京。土地や人種は違っても人間の本質は一緒なのであろうか? そんな、今さらなことを考えさせられた夜になった。 そして、今夜この街の主役とも言える彼らには、私から敬意を評して”新宿の三銃士”と名付けたい。

Live Report By Makoto Saito




【ALIVE & KICKIN' TOPへ】