Photos by:Osamu “Tio” Suzuki
supported by:ポニーキャニオン

Member:Glenn Hughes(Vo&Ba)、Joe Lynn Turner(Vo)
梶山章(Gt)、氷川敏郎(Key)、工藤義弘(Dr)

Japan Tour 2004 SET LIST

1. Hold On
2. Cant Stop Rock and Roll
3. Death Alley Driver
4. Losing My Head
5. Alone I Breathe
6. Mistreated
7. Street of Dreams
8. Getting Tighter

9. You Keep On Movin'
10. I Surrender
11. Ride the Storm

-encore-
12. Devils Road
13. Spotlight Kid
14. Burn



 DEEP PURPLE、RAINBOWというハードロック史を語るに欠かすことのでいない名バンドの黄金期を支え、バンドを離れてからも尚、今現在までロック・シーンの第一線で活躍し続ける名ヴォーカリスト2人によるHUGHES TURNER PROJECT。今回の来日公演でも前回同様に梶山章(Gt)、氷川敏郎(Key)、工藤義弘(Dr)という実力派日本人プレイヤー達を従え、クラシック・ロックの名曲を織り交ぜながらベテランらしい地に足のついたパフォーマンスでファンを楽しませていた。

 大阪、名古屋、東京2回、仙台を5日間で廻るという強行スケジュール中の東京初日、渋谷クラブクアトロ公演の3月6日はウィークデイながら会場の7、8割りを埋めるファンが駆け付けていた。そのファン層も、彼らの黄金期をリアルタイムで体験したであろう会社員風の男女から、以外にも若そうなファンが何割か占めていたのにも少々驚かされた。それは、昨今の“ヘヴィ・メタル”とは違う深みを持つ良質な楽曲を収録した最新作「HTP 2」が若いファンの一部にも受け入れられている証だろう。アルバムで聴くよりもライブの方が尚一層輝くオリジナル曲も十分に楽しめたし、逆に“もっと沢山オリジナル曲を聴きたい”と思ってしまったのも僕だけでは無いはずだ。特にAL「HTP 2」収録曲のうち、ジョーらしいワインレッドのレスポールを弾きながら歌った「Losing My Head」や、「Alone I Breathe」のエモーショナルな面は一層強化され、改めて楽曲の素晴らしさを実感できたし意外にも(!?)ショウのオープニングを飾った「Hold On」や「Cant Stop Rock and Roll」、本編のラストを締めくくる「Ride The Storm」、アンコール一発目の「Devils Road」なんかでは会場中の誰もが知っているであろう名曲達にも何ら劣らないエネルギーに満ちており、オーディエンスの反応も頗る良かった。

 氷川、工藤の賢明なパフォーマンスも、終わりのきっかけを逃しグレン&ジョーが駆け寄って合図を出したシーンも見られたものの、さすが二人が認めただけあるもの。主役の二人が安心して自身のパフォーマンスに集中していた。その主役同士、お互いがリスペクトし合うという紳士な人間性がアルバムでもステージ上でも容易に見て取れるが、こと梶山に対しても同じ様な気持ちがあるようでギター・ソロ中は梶山に主役の座を譲り、自分たちはステージ上の一歩引いたところにてプレイするという隊形がちょくちょく見られた! その梶山本人もはじめは遠慮気味で弾いているようだったが、セットが進みにつれヒートアップしたパフォーマンスを見せるようになり、HTPのギタリストとしてのステージを心から楽しんでいるようだ。

 ステージの端から端までゆったりと歩きながら余裕の歌唱を披露するジョーの貫禄あるパフォーマンスももちろん見応えのあるものだったが、三銃士が被りそうな鮮やかな鳥の羽根を飾ったハットを被り、ベースに徹する時はキレの良い動きでステージ上を飾り、リード・ヴォーカルをとるチューンではその何ら色あせることのない“ヴォイス・オブ・ロック”を惜しげもなく披露するグレンのパフォーマンスは実に素晴らしかった!サビは当然の如く合唱となった「Mistread」やトミー・ボーリン時代のDEEP PURPLEの曲「Getting Tighter」、はじめのベース・リフを弾いた瞬間歓声が上がった「You Keep On Movin'」は、期待通りにシャウト&ソウルフルな歌唱が大活躍するインプロヴィゼーションを絡め長尺で披露されるが、どれもその長さは全く気にならないし、むしろ息つく暇も与えないぐらいに張りつめた空気が会場を覆っていた!
 一般的な認知度という点ではジョーが歌った名曲群の方が上で、いきなり3曲めで披露されたアップテンポな「Death Alley Driver」、美しい照明の中でエモーショナルに切ないメロディーを歌い上げる「Street of Dreams」、アンコール中に披露される疾走チューン「Spotlight Kid」、そしてこれを聴かずして帰れないであろう「I Surrender」、と前回の来日公演でも披露しファンを満足させた名曲もしっかりとプレイしてくれる。

 DEEP PURPLEの名曲「Burn」で幕を降ろしたセット・リストはオーディエンスを引き付けるに相応しいクラシック・ロックの名曲群を効果的に挟みつつ、その間に姿を現すエモーショナルであったり、ノリの良いハードロック・チューンであったりするオリジナル・チューンの素晴らしさを改めて実感させるライブだった。グレン・ヒューズ、ジョー・リン・ターナーには往年のファンのみならず、若いファンにも十二分にアピールし得る素晴らしい楽曲をクリエイトする能力は未だ枯れることなくある。これからも彼らをフォロウ・アップし良質なハードロック・アルバムを引っ提げ再度、再々度と来日し目の前でプレイしてもらおうではないか!!


Interview with GLENN JOE 2004



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