BRIAN McDONALD SPECIAL INTERVIEW!!

Supported by KING RECORD
Translated by Miho Kamei

【ENGLISH VERSION】 

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1.10数年ぶりにNEWアルバムを発表した、今の気分はどうですか?

ロック・ミュージックのアルバムを再び作ることができて、本当に嬉しいよ。90年代は、主にオーケストラやピアノのための曲づくりに専念していたんだ。個人的な楽しみのために、ロック・ミュージックの作曲もしていたけれどね。ロックのアルバム作りからは、しばらく遠ざかっていたわけだけれど、自分自身とてもエンジョイして作った作品がこれほどいい反響をもらえて、最高の気分だよ。MTM Musicと協力して作り上げたこの作品は、僕自身とても好きだし、彼らと仕事ができたことは本当に良い体験だった。

2.あなたが今まで、どのような音楽活動をしてきたか、教えていただけますか?

全ては、80年代の半ばに僕がA&Mの出版社と契約したことから始まったんだよ。その翌年CBS・SONYからアルバムを出すことが決まり、Warrant、Ratt、Alice Cooperなどを手掛けたBear Hillをプロデューサーに迎えて、ニューヨークのアトランティック・スタジオでアルバムをレコーディングしたんだ。アルバムのサウンド、スタジオ・テクニックそしてミキシングを手掛けた素晴らしいエンジニア、Stephen Benbenと仕事ができたのもラッキーだった。初作品の"Desperate Business"は1987年にリリースされ、ヨーロッパまた、アメリカの中西部から西海岸にかけていい反響を得たよ。

それ以降しばらく他のアーティストと曲を競作したり、曲を提供したりしていたんだ。例えば、Fiona, Marie FranceやEuropeなどのアーティストたちのね。でも、90年代に入って、僕のルーツであるクラシック音楽やピアノを再び演奏したくなったんだ。それから、Judith Lang Zaimont, Alex Lubet 、Dominic Argentoなどの偉大な作曲家に師事し、バッハ、ショスタコビッチからモダン・クラシックまで演奏する室内音楽団のメンバーとしてコンサートを開くなどの、音楽活動をしていたんだ。ところが、クラシックに浸って数年したある日、今度はMTM Music のMagnus Soderkvistから再びロック・アルバムを作らないか、という誘いを受けた。それからお互いにアイディアを交換しながら徐々に話はまとまり、MTM Musicと契約をして、"Wind It Up"をリリースすることになったわけさ。

3."Somewhere On The Highway"をはじめアルバム全体にポジティブな空気を感じました。そのことについては?気に入っている曲は?

Somewhere On The Highway は、確かにポジティブな気分にさせる曲だよね。おそらくこのアルバムが多くのリスナーに受け入れられた一番の理由は、リスナ―にポジティブな印象を与えるからだと思う。 ほとんどの曲が、過去を振り返ることによって未来への希望を抱くという、前向きな意思を持っているんだよ。まあ、タイトル・トラックのような、夜のエネルギーを感じながら、最愛の人を思いつつ、道を突っ走るというシンプルな内容の曲も在るけどね.でも、それ以外のほとんどは過去を振り返りながら未来へ目を向けるというポジティブな内容のものなんだ。 

このアルバムのどの曲が一番好きかという質問には、全てを気に入っていると答えるよ。どうしても1,2曲選ぶとしたら、作曲者としての立場なら"Head Back Home"を選ぶね。アルバム全体を聴いた感じから選ぶなら、"The Night Heaven Falls Down" かな。

4.感動的なナンバーである"The Hope One Child Can Bring"には特別なメッセージがあるのでは?

この曲は、ニュースで報道される数々の悲劇的出来事に刺激されて、書いた曲なんだ。世界中で戦争や暴力は相変わらず続き、残念ながらそれが当たり前のようになってしまっている国さえあるよね。また、この曲の詞は息子が生まれる2週間前ほど前に書きあげたものだから、個人的にもとても特別な意味を持つ曲なんだ。「これが何を意味するのか、子供たちに教えよう。子供たちがその目撃者であり、一人の子供の勇気こそ未来に希望をつなげるのだから。」という詞があるよね。これには、子供たちに正しいことをする勇気を与えれば、この先世の中を良い方向へ持っていけるかもしれない、という意味が込められているんだ。 これは、僕たちだけじゃなく、皆が願っていることじゃないかな。

5.現DOKKENのReb Beachが参加していますが、きっかけは何ですか?また、彼のギタープレイについてはどう思いますか?

僕がREBに初めて会ったのは、CBS・SONYのもとで"Desperate Business"をレコーディングしていた1980年代後半のことさ。アルバムのプレ・プロダクションの段階で、プロデューサーと曲の打ち合わせをしていた時に、Reb Beachという若いギタリストがいるから起用してみないか、と提案されたんだ。これは彼がWingerの結成に関わる数年前のことで、当時はまだとても若いスタジオ・セッション用のギタリストに過ぎなかったんだよ。ところが、僕やプロデューサーの指示を受けることなく、彼はたった2日間で10曲全てのトラック・ダウンを済ませてしまったんだよ。またどのトラックも素晴らしい出来だったから、彼には本当に驚かされたよ。よく日がくれる頃になって、Rebとエンジニアがレコーディングした曲を聞きにスタジオへ行ったんだけれど、僕は大抵、椅子に深く腰掛けて、満面の笑みを浮かべて曲に聞き入っていたね。 彼の演奏によって、曲の質が向上していたのがいとも簡単に聴きとれたからね。だから、それから10年経て今作のレコーディングを持ちかけられた時、Rebに参加してもらおうと思ったのは、僕にしてみればとても自然な選択だったんだ。彼も僕の復帰を喜んでくれて、今作に参加することを快く引き受けてくれたよ。彼があの巧みな演奏を披露してくれて、今作もとてもエキサイティングなものにしてくれたことは言うまでもないと思う。

Rebの演奏をどう思うかということだけれど、彼はミュージシャンとして頂点に立つ一人だと思っている。一度演奏するだけで、一曲、一曲に最適なギターのサウンドとスタイルを見つけ出すことができるんだ。これはもう彼に備わっている生まれつきの才能としかいいようがないね。一個人としてのRebは、知的でおもしろくて、ハートで話をする人さ。こういう人物が知り合いにいるということを僕は光栄に思うよ。

6.DEF LEPPARD, FOREIGNERをはじめ1980年代のバンドのような煌びやかなハード・ロック・サウンドが聴けますよね?あなたにとって1980年代は音楽的にどんな時代でしたか?

このアルバムが80年代を彷彿とさせる音がすることは、僕も同感する。そういう風に自分の音楽体験が曲に反映されるということは、最近、曲づくりをする上でのおもしろさだと考えているんだ。曲づくりをする時、自分にそれまで影響を与えた様々な音楽の要素を取り入れるのは当然だし、僕は特にあの時代の曲が好きだから、他のアーティストがするように、無理にあの時代の音を避けよう等とは思わなかったよ。80年代というのは、本当に多くの名曲が生まれたよね。あの時代のロックに限っていうなら、Def LeppardとForeignerが最もホットだったと思う。その一方、80年代の音を避けたがるアーティストが傾倒しているようなLed Zeppelinなどの70年代ロックにも僕もまた強い影響を受けているんだよね。僕はさらにストラヴィンスキー、ベートーヴェンやラベルなどのクラシックの影響も受けているしね。。。要するに、60年代以降のロック、さらにはクラシック音楽の影響までが、僕の曲には反映されているんだよ。リスナーがそれらの影響を僕の曲から聞き取ってくれているとしたら、最高に嬉しいな。

7.アメリカではあなたがやっているロック・サウンドは主流ではないですよね?でも、日本にはメロディックなロックを愛するファンが大勢います。そのことについては?

僕が演奏しているような音楽がアメリカでは主流で無くなったことは、僕は構わないと思っている。一つのジャンルの音楽が主流から退くということは、常に新しいジャンルの音楽を育てることになるしね。でも、最近また、メロディアスで力強いビートを持ったロックを演奏するバンドが出てきているよね。アメリカの大手のレコード会社では、このメロディックなロックというジャンルだけ扱いたがらない所が相変わらず多いけれど。皆がそれぞれに好きな音楽を何でも聴ける環境が一番理想的なんだけれどね。。。その点、ジャンルに関わらず好きなものを聞き続ける日本のリスナーとそうしたリスナーの要望に応える日本の音楽業界は本当に素晴らしいと思うよ。"Rocks On the Road"のようなウェブサイトの普及やMTMやキングレコードのようなレコード会社の活躍によって、ジャンルを問わず、多くのアーティストに自分たちの本当に愛する音楽を世界中のリスナーに聞いてもらえるチャンスがあると思う。

8.今後の活動予定と日本のファンにメッセージを。

今は、Reb のソロ・アルバムの曲を書いているのと、以前から書こうと思っていたインストルメンタルの音楽の作曲も行っているところなんだ。また、"Wind It Up"に続く作品の曲作りもしている最中さ。この通り、今とても忙しいけれど、音楽をやっている時が何よりも楽しいから、毎日が充実しているよ。

日本のリスナーには是非、"Wind It Up"を聞きながら、僕のウェブサイト(http://www.brianmcdonald.com)を訪れてもらって、メッセージを送ってほしいね。 今、世界中リスナーから新作に関連した大量のメールをもらっているんだけれど、アルバムに対する好意的な意見が圧倒的で、本当に舞い上がっているよ!毎日2,3時間は割いて、メール一通一通に返事を出しているから、日本のリスナーにも是非メッセージを送ってほしいな。

最後に一つだけ。"Rocks On the Road"は楽しく見させてもらっているし、今後も楽しみにしているからね!



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