DREAM EVIL
Interview with Fredrik Nordstrom & Gus.G on October 2002
東京公演大成功の興奮冷め止まぬ彼らが、DREAM EVILの今後を語る!
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協力:キング・レコード


*初来日公演おめでとうございます!! 多くの日本のメタル・ファンも喜んでいると思いますが、今の心境をお聞かせ下さい。

フレドリック・ノルドストローム(以下F):最高!
ガス・G(以下G):もう全てが最高!これまでやってきたLIVEの中でもこれ以上ないくらいに良かったよ!ファンもサイコー!
F:SEXよりもいいぜ!(爆笑)

*今回オープニグ・アクトを務めたBLOOD STAIN CHILDとMASTERMINDのショウはご覧になりましたか?

F:BLOOD STAIN CHILDは良いバンドだね。CHILDREN OF BODOMとか北欧バンドからの影響を感じさせたな。MASTERMINDはVOLCANOのヴォーカルにとても似ていると思ったよ。

G:BLOOD STAIN CHILDは良くリハーサルされていて演奏はとてもタイトだね。MASTERMINDは昔のハード・ロックっぽい印象を受けたな。例えばRAINBOWとかね。

*日本へ来る前には「WACKEN OPEN AIR」などの大きなフェスティバルへ参加した様ですが、その時の反応はどうでしたか?

F:WACKENは今回13回目なんだけど、初めてSOLD OUTになり、大勢の人が来ていた。日本からもファンが来ていて7人くらいと話をしたよ! イタリアとか他のヨーロッパ諸国からも沢山の人が来ていて、正に今年の夏のハイライトだったね。
 他にスウェーデン・ロックにも出演したんだけど、僕らの出番が昼間で残念ながらまだあまり人が集まってなかったんだ。なんといってもWACKENにつきるよ。

*フレドリックはプロデューサー業で多忙だと知っているので、多くのファンはDREAM EVILはプロジェクト的なバンドだと思っていたと思います。 しかしながらこうして来日公演を果たしてくれ、日本のファンも喜んでいますが実際の所このDREAM EVILはどうなんですか?

F:DREAM EVILはプロジェクトではない。正真正銘、100%バンドだよ!!

*DREAM EVIL結成の話/構想はいつ頃からあったのでしょうか?

F:構想自体は6年も前からあったんだ。メンバーが固まるまでにとても時間がかかってしまった。ガスに出会った瞬間に「これだ!」と思い、それからニクラス、ピーターと相次いで加入しトントン拍子に進んだんだよ。ピーターは良いベーシストだし、人間的にも本当にいい奴だがソングライターとしても凄い才能を持っている。
 バンドをやる上でとても大切なことは「全員が楽しめる」ってことで、そういう意味でもこのバンドは申し分ないけれども、時々楽しみ過ぎてしまうんだよね。(笑)

*フレドリックといえば有名なメロディック・デス・メタル系のプロデューサーとして知られていますが、ご自身のバンドであるこのDREAM EVILではメロディアスなヘヴィ・メタルをプレイしていますよね。 ご自分でやるにはやはりこのような音楽を好まれるのですか?

F:メロディック・デス・メタルのプロデュースをしているからといってそういう音楽しか聴かないわけではないし、ヘヴィ・メタル以外でもクラシックやオペラ、ジャズなども好きだよ。自分の中の基準では"良い音楽"か"悪い音楽"しかないんだ。自分にとって"良い音楽"であればジャンルを問わずに好んで聴くよ。ただ、自分が若い時に特に好んで聴いて育ったのがメロディック・メタルだったので、自分でギターを弾くと自然とこういうサウンドになってしまうんだ。別に作ろうと思えばメロディック・デス・メタルのアルバムだって作れたけれど、それは自分がやるべき音楽ではないって感じだね。
 ちなみにデス・メタルをやっているバンドでも、普段好んで聴いている音楽はデス・メタルではないってケースはよくあるよ。極端な例だけどTOM JONESとかAQUAだとかPUFF DADDYとかね。DEPECHE MODEは多くのメタル・バンドに支持されているし、やっているスタイルはひとつでも聴いている音楽は色々だというミュージシャンは結構いるよ。自分自身もデス・メタルをプロデュースするまでは聴いたこともなかったし。今でもプロデュースはしているけど楽曲を提供しているわけではないしね。

*「DRAGONSLAYER」は素晴らしい楽曲が詰まったクオリティーの高いアルバムだと思います! ここ日本でのセールスは好調ですがその他の国での反応をお聞かせ下さい。

F:ドイツではとても良い反応だよ!

G:まあドイツに限らずヨーロッパ全体的に良い反応で、僕らの故郷であるスウェーデン、ギリシャでも暖かく迎えられているし、バンドの評判はかなり早いスピードで欧州全土に拡がったって感じだね!

*アルバムのブックレットには“Dream Evil”ストーリーが書かれていますがコンセプト・アルバムなのですか?

F:うん。ストーリーがあるので、コンセプト・アルバムと捉えていいだろうね。

G:ちなみにアルバムに書かれているストーリーの内容はバンドが考えたんだけど、文章は詩というかナレーションのようになっているんだ。その文章を考えたのがUNCAS・RYDENってわけ。彼はライターなんだけど、ナレーションもとても上手くて本当は彼の朗読を収録したかったんだよ。残念ながらそれは叶わなかったけどね。

*メンバー全員曲を書かれていますが、すべてDREAM EVILのアルバム様に書かれたのですか?

G:そうだね。ただドラマーのスノーウィ−が加入した時点では既に全ての曲が揃っていたので彼は曲作りに参加してないんだ。まず僕とフレドリックで4曲作った。ヘヴィ・メタルであることはわかっていたけど、どういうヘヴィ・メタルになるかは全くわからなかったので、とにかくやってみようってことになったんだ。その時は方向性も全く見えていなかったんだ。 テクニカルな方へいくのかトラディッショナルになるのかもわからず本当に手探り状態だったんだけど、二クラスとピーターが加入し、2回目のデモ録りを行ったときにかなりつかんできた。3回目にデモを作った頃には方向性も定まり、ほとんどの曲がそろった。そしてレコーディングを開始したんだけど、いざ始めたらだんだんデモとは違う感じになってきたんだよ!それは例えて言うなら自分達の赤ん坊が自分達の目の前で成長していく様子をみているかのような、まあ実に興味深いプロセスだったね!!

*アルバム収録曲の選曲はどのようにして行われたのですか?

F:ミキシングまで行った曲は収録曲の他には1曲あっただけなんだ。とても良い曲だったんだけど、アルバムのコンセプトにそぐわないので止む無く外したんだよ。まぁ今後発表するかどうかは現時点では未定だね。でもレコーディングはしていないけどアイデアは他にもいっぱいあったよ! 逆に(AL「DREAM EVIL」収録曲の)「H.M.J.」はちょっと方向性が違うんじゃないか、ってメンバー間で問題になったんだよ、実は。ほら、あの曲チョット"アメリカン・バイク・ロック"みたいだろ?(爆笑)  でも歌詞の内容がアルバムのコンセプトにとてもフィットしていたので収録することに決めたんだ。同じような理由で「DRAGONHEART」という曲もストーリーにはマッチしているんだけどヨーロッパ盤からは外れて、日本盤のみのボーナス・トラックにしたんだ。

*日本盤の曲順は変更されているようですが、変えた理由をお聞かせ下さい。

F:日本のファンは僕等にとって特別なので、特別仕様を考えようと思って曲順を変更したんだ。実はこの日本盤の曲順がアルバムのストーリーの順を忠実に追っているんだよ! ヨーロッパではバラード曲をアルバムの最初の方にもってくるとセールス面などであまり良くないのではないかとメンバー内で議論を重ねて、あの曲順に落ち着いたんだ。あと日本盤には「LOSING YOU」のインストを収録したんだけど、これは"日本人はカラオケが大好き"って聞いていたので入れたのさ!(笑)

*昨今スウェーデンやイタリア等から多くのメロディック・パワー・メタルの新人がデビューしていますが、プロデューサーであるフレドリックから見て現在のヘヴィ・メタル・シーンをどのように思われますか?

F:う〜ん…。まあ悪くはないんだけどバンドの数がちょっと多過ぎると思う。同じレーベルのバンドを見渡しても日本でライブが出来るバンドはせいぜい全体の半分程度のものだし。

G:ましてやアルバム1枚リリースしただけの新人バンドで日本公演を行ったとなると僕たちが初めてじゃない?ヨーロッパのバンドを見渡すと、もちろん良いバンドもいるんだけど、リリースが多過ぎるよ。お互いに市場を喰いあって結果的にみんなにとって厳しい状況を招いているんじゃないかな?

F:似たようなバンドがシーンに蔓延する中で、DREAM EVILに関してはファンが本当に求めていたヘヴィ・メタルをやっている。そしてそのことでファンからも感謝されているんだよ、有り難いことに。自分達が本当にやりたい音楽をやっているからなんだろうね。
 HAMMERFALLがあれだけ成功を収めたので、まるで便乗するかのように似たような音楽をやっているバンドもいるようだけど、DREAM EVILはそういうバンドではないんだ。

G:DREAM EVILは今とても恵まれていて、ヨーロッパでもとても良いプロモーションができているんだけど、将来のことを考えるとちょっと不安になったりもするんだ。というのも80年代にビッグだったバンドの末路というか現状をみると、新しいバンドよりも少ない予算しかかけてもらえずに満足なプロモーションができていないケースがよくある。こういうシーンの状況ってちょっと怖いよね。

*今後もこの素晴らしいバンドのアルバムを望むファンが多いと思いますが、当然次作もあるのですよね?(笑) ブック・レットのプロデューサー・クレジットにある“I will never do this again”が気になりますが・・・。

F:(苦笑)いや〜とにかく大変だったんだよ。ソングライター兼ギタリスト、さらにはプロデューサーとしてみんなの尻を叩かなくてはならなくて、体力的にも本当にキツかったんだ。単なるプロデューサーであれば駄目な部分はただ「駄目だ!」と言えるんだけど、自分のバンドとなるとそれでは済まないわけで、その駄目な部分をいかに良くするか考えなければならないからね。ミキシングについてもそうで、"フレドリック・ノルドストロームはとても良いサウンドを作るプロデューサーだ"という評価が確立されているから自分達のアルバムにはいつも以上に気を使ってしまって、「本当にこんな音でいいのだろうか?」って4日ぐらいもんもんと自問自答を繰り返していたんだ。プレッシャーが本当に本当にすごくて、それで作品が完成してクレジットを入れる時になってこの文章を入れることを思いついたんだよ。でも次のアルバムは当然作るけどね!!

*DREAM EVILが今後、更にビッグなバンドになっていったらフレドリックはプロデューサー業を、ガス・GはFIREWINDをどうしますか?

F:この1年半ほどDREAM EVILとプロデュース業を並行してやってきたけど、プロデュースの仕事は大好きだし、自分のスタジオもあるし何より自分を頼ってくるバンドがいっぱいいる。だからプロデュース業は何があっても絶対にやめるつもりはないんだ。スケジュールの調整は必要だけど、どちらもこのまま続けていきたいね。

G:DREAM EVILを次のステップへと持って行く作業は当然やるよ。僕にとって音楽は人生そのものだし、どちらのバンドも全力で取り組むよ。幸いにも僕の仕事は音楽だけで9時から5時まで拘束されるようなオフィス・ワークがあるわけじゃない。スケジュール調整は全く問題ないよ。

*日本公演後のDREAM EVILの活動を教えて下さい。

G:帰ったらすぐにDREAM EVILのニュー・アルバムの制作にとりかかるよ!!実は既に数曲完成しているんだ。もっと曲をつくって年内にはレコーディングを始めたいね。来春にはリリースできると思うよ。当然それに伴うツアーもやりたい。

*最後に日本のファンへメッセージをお願いします。

G:応援してくれて本当にありがとう!こんなにも歓迎してもらえるなんて夢にも思わなかったからビックリしているよ! できるだけ早く日本に戻ってきて、またみんなの前でプレイしたいと思ってる。

F&G:(日本語で)ドモアリガト!

*どうもありがとう御座いました!! go to Live report


1st ALBUM
「DRAGONSLAYER」

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