FAIR WARNING『AURA』インタビュー:ヘビーメタル、ハードロック情報

FAIR WARNINGインタビュー:ウレ&トミーが新作『AURA』を語る! (オリジナルTシャツプレゼント!詳しくは最下部へ)


Suported by MARQUEE AVALON  Translator:Mariko Kawahara

-正直、こんな早いタイミングで“復活第2弾アルバム”を聴けるとは思っていませんでした(笑)復活した時点で予定していたスケジューリングだったんですか?

ウレ・リトゲン(以下U):(笑)予定していたわけではないね。再結成第一弾アルバム『BROTHER'S KEEPER』の時は、“とりあえずニューアルバムを創ってみよう”的な感じではじめて、その後の活動は様子をみてから決めようと思っていたんだ。まだケミストリーがあるのかどうかも確認しなければいけなかったしね。
実際にケミストリーがあるのが肌で感じられたのは、実はレコーディングの後で、ツアーが決まりバンドでリハーサルを始めた時だった。リハーサルはレコーディングとはまた違ういい意味での緊張感があるからね。それで実際ツアーに出てみたら、バンドとしても凄く楽しくできたし、「これは行けるぞ!」と思ったね。


-日本のファンの反応も良いインスピレーションになりましたか?

トミー・ハート(以下T):もちろんだよ!日本のオーディエンスの反応は凄く励みなったし、6年ぶりのツアーにもかかわらずあんなに成功したのに俺たちも驚いたんだ。レコード会社も驚いていたようだよ(笑)
ライブをやってみて、このバンドではまだやるべき事があるんだと感じることが出来た。今は、俺にはSOUL DOCTORがあるし、ヘルゲにはDREAMTIDEがあるけど、FAIR WARNINGでやってこんなに上手くいったんだから、続けない手はないと思ったね。正直、前作『BROTHER'S KEEPER』は再結成の結果がどうなのか見えない状況で創ったアルバムで、ある意味“お試し”的な部分があった。でも、アルバムを仕上げツアーをやってみた結果、凄く楽しかった。やっぱり続けようと思ったのはソコだよ。今考えてみると休止期間の6年間はこのバンドにとって必要だったのかもね。

-新作のタイトル“AURA”というのはいつの時期に決定したんですか?

U:わりと最後の段階でつけた。いつもタイトルを決めるのには全員で試行錯誤して時間がかかるんだけど、今回はサクっと決まったんだ。満場一致だったね。なぜ気に入ったかというと“AURA”という言葉がアルバムを如実に表したものだと思っているからだ。

-アートワークでも“AURA”を表現していますが、4人が結束してできた“オーラ”ですよね。

U:そうだね、FAIR WARNINGサウンドが放つオーラだ。

-特に各曲のアレンジは非常に凝っていて、4人で創り上げた感を強く感じられましたが実際はどうでしたか?

U:もちろん!バンドのメンバー全員が気に入ったもの、そして各プレイヤーが自分の色を見事に曲に反映させたものが出来上がった。各曲のアイデアもあらかじめ創り込んだものではなく、その場のひらめきでアレンジに加わる事も多々あったよ。メンバー全員で共感できるものが出来た時、ベストな楽曲が生れるんだ。

-例えば、アレンジ面でメンバー間で意見が食い違った曲はありましたか?

U:全部じゃないかな(笑)例えば「HEY GIRL」、「HOLDING ON」とか…

T:「FIGHTING FOR YOUR LOVE」だろう。

U:そうだった!「HERE COMES THE HEARTACHE」もそうだし、「JUST ANOTHER PERFECT DAY」とか…、挙げだしたらきりがないよ(笑)。まぁ、でもFAIR WARNINGにとってはいつものことで、アイデアが豊富にあるからこそ意見の食い違いが出るんだ。

T:だから今回の初回盤ボーナスディスクに別バージョンが付いてるんだよ(笑)同じ曲でもギターのフィーリングだとか、メロディーとか、クワイアの入れ方とかが違うよね?これはアイデアが多いことの証しだ。もちろん自分のアイデアがベストだとは思っているんだけど(笑)、敢えてボーナスディスクに入れてファンに聴いて欲しかった。どちらが好きかはみんなが決めればいい事だろ?(笑)。

-少し意外だったのが、今までのFAIR WARNINGにはなかった壮大な「AS SNOW WHITE FOUND OUT」や「FALLING REPRISE」が挙がらなかったことです。これらの曲のアレンジで意見の食い違いなどなかったのですか?

U:実はなかったんだ。「AS SNOW WHITE FOUND OUT」はヘルゲの曲で、「FALLING REPRISE」は私の曲なんだけど、どちらもアレンジは元々創り込まれた状態だった。もちろん各自のパートはそれぞれアイデアを加えているけど、基本はバンド全体で創り込んだものではなかったね。

-「FALLING REPRISE」は、今までになかったようなLED ZEPPELINとかブリティッシュ・ロックからの影響を強く感じられますよね?

U:誰も気付いてくれなかった(笑)。その通り!この曲はLED ZEPPELINもそうだけど、Pink Floydからの影響もあると思う。まず、この曲の歌詞の内容が自分自身の苦しかった時期を振り返って見つめ直す、といったものなんだけど、それをストレートに表現するのではなく比喩して描いている。そういったスタイルが、70年代の音楽的なんじゃないかな。
具体的に言うと、歌詞の表向きは“水だったり雨だったりに飲み込まれてしまう”といった内容の歌詞なんだけど、それは実は自分の苦しかった時期を描いたものなんだ。こういったアーティスティックな言葉の使い方が70年代風で、いわゆる自分の心理模様を描いた“映画”みたいな感じでもあると思う。全体の雰囲気や感情を音楽で表した曲だよね。
だた、これは意図して創ったわけではなく自然に仕上がったものなんだ。私はLED ZEPPELINの好きなところ、例えば…「Kashmir」はある雰囲気とか情景を巧みに音楽で表現していて、その結果が魂に響く曲になっているだろ?それと同じような感覚が「FALLING REPRISE」にはあって、それがLED ZEPPELINっぽい理由なんじゃないかな。


-歌詞カードには載ってないですが、アウトロで“Falling”と“Rising”という対比する歌詞を連呼してますよね、トミー?

T:うん、歌ってるね。

U:例えば海の波は上がって下がっての繰り返しだけど、まさに人生そのものだ。人生にも浮き沈みがあるだろ?プラスとマイナスがあって流れていく年月は、人間の自然の生き方だと思う。だから君が言った最後の“Falling”と“Rising”は、ある意味この曲の結論なんだ。
曲の本編では、自分の苦しかった時期、要するに下降している時のことを歌っているんだけど、結局人生というのは下がれば後は上がるだけだ。その事が分かっていれば苦しい事があっても乗り越えられる。それを伝えたかったのが最後の部分だ。これがあることでこの曲はポジティヴな曲になっていて、“上がる”には、そのために一度“下がら”なければいけない。そういったメッセージ性がある。

-5曲目の「FALLING」でも同じように“落ちていく”ことを歌っていますが、ただ“より高いところに落ちていく(falling on a higher ground)”という表現をしていますよね?これもポジティヴなメッセージが込められているの?

U:これも落ちた時点では何かが終わったことを表していて、例えば男女の関係でも何でもいいんだけど…。何かが終わった時は当然、当事者は傷つくけど、でもそれをただ傷ついたと思うのではなく、“起こるべくして起こった仕方のない事だ”って受け入れることによって、ポジティヴなものに変わっていくと思うんだ。
この曲は、自分で創った映画に自分が出演している、といった夢みたいな状況を舞台に描いていて、その中でも同じような事が起きるんだけど…。例え傷ついて落ちて行っても、事実を受け入れることが出来た時点で自分が開放される。そうすると、既にその時点では次のステップの足がかりとなる場所に到達をしているんだ。だから、落ちてはいるけどその地点は“より高いところにいる”というポジティヴな内容を歌っている。


-この2曲はそういった深いメッセージ性で繋がっているんですね。

U:そうだね。“fall”は直訳すると“落ちる”という物理的な現象なんだけど、そこには色んな意味がある。苦しいとか、怖いとか、チャンスを逃したとかね。さっき他のインタビューでトミーが“ミスを犯す事が好きだ”と言っていたんだ。なぜかというと、ミスを犯してこそ、そこから学べるものがあるからだ。考え方としてはまさに一緒だよね。

T:もちろんミスを犯して嬉しい事はないよ!どんな人でもそうだと思うけどね(笑)ただ、起きてしまったことは真摯に受け止めて、そこから学び今後どうすれば良いかを考えればよい。一度犯したミスは繰り返してはいけないし、他人にもこういったことをやってはいけないと言えるだろ?


-トミーにとってこの2曲は特に感情移入をして歌えたのでは?

T:もちろん!


-先ほども少し触れたアレンジ面もそうですが、一人一人のプレイヤーとしても良いインスピレーションを与え合っているのが伝わってきました。例えばウレのベースは今までに増してグルーヴィであり、踊っているようなベースラインが印象的ですが、逆にヘルゲのギタープレイはどうでしたか?「HEY GIRL」や「SOMEDAY」はブライアン・メイを彷彿とさせるオーケストレーションを多用するなど、これまで以上にバラエティーに富んだプレイが聴けますよね?

U:まさにそうだね。非常に洗練されたパフォーマンスになったと思う。特にこれまでのFAIR WARNINGになかった点でいうと、その場の雰囲気で凄くスポンテニアスな感じで弾くことが多かったね!気持ちよくプレイできたし、音数も自然と増えていったよ。やっぱりバンドの成長の跡だと思うね。
だけど、あくまでも曲の本質を損なわない範囲でやる事は重要なことで…よくやりすぎて曲を壊してしまっているケースがあるだろ?ちゃんと曲の本質を保ちつつ、かつ気持ちよくプレイが出来たアルバムでもあったね。


-そう言えば、新作のレコーディングに使用した建物は400年前に建てられたもので、トミーは幽霊を見たとか…。

T:違うよ!今回じゃない。そういう噂はよく聞く場所なんだけど、アルバム『GO!』の時だったかな、幽霊っぽいものは見たね(笑)

U:素晴らしいところだったね。我々が借りたのは古い大きな建物の屋根裏みたいな場所だったんだけど、凄く大きな場所で屋根裏だけでも2階分あった。改装はされていたけど確かに古い建物で、柱なんかは古いままだった。コウモリなんかも飛んでいたし、田舎の小さな村だったから非常に静かで良い環境でレコーディングできた。
ただ、一つ面白い話があるんだ(笑)トミーはレコーディング中も毎日メールチェックをしたかったみたいで、最初の内は部屋にインターネットが来ていなかったから無線LANを探さないといけなかった。建物の中では繋がらないから夜、外に出て繋がるところを探しにウロウロしていたんだけど、暗闇の中でパソコンの灯りで一生懸命やっているトミーの姿がとても無気味だったね!


-その噂ってトミーのことだったのでは?

T:そうかも(笑)

-もしそこでレコーディングしていた他のバンドのインタビューで“幽霊をみた”と言っていたら、それはトミーのことですね(笑)

U:幽霊というよりもエイリアンかもしれない(笑)

-(笑)では最後に、バンドの“AURA”を生で見せつける絶好の機会(LOUD PARK 2009)が10月に用意されてますよね?それに向けて日本のファンに一言お願いします。

T:ニューアルバム『AURA』を引っさげまた戻って来られるし、気に入ってもらえると更に嬉しいよ!君の言うように“LOUD PARK 09”ではJUDAS PRIESTやSLAYER、Rob Zombieなんかの“メタル勢”の中でやるという、FAIR WARNINGにとってはある種の挑戦ではあるけど、楽しみにしているんだ!その後、ヨーロッパでもライブをやるかもしれないし、まだ決定ではないけど出来ればまた日本に単独公演でも戻って来たいね!

U:こういった素晴らしいアルバムを創ることが出来て我々自身も嬉しいし、ホッとしているところでもある。また、ライブでみんなに会えるのを楽しみにしているよ!



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