SEX MACHINEGUNSスペシャルインタビュー:Rocks On The Road

 今年でデビュー10周年を迎えるというSEX MACHINEGUNS。彼らのユニークな歌詞やバンドのスタイルを敬遠するメタルリスナーが多いことは知っているが、何よりも彼ら自身が本気でやっているそのサウンドは“真のメタル魂”を宿した上で成り立っていることが、今回第5期メンバーとして初となる新作「キャメロン」を聴いてもわかる。また、ライブバンドである彼らのステージはプロとしての並ならぬ努力と意識を持ってして生み出されるエネルギーに満ち溢れたものだ。8月末に行なわれた日本のメタルシーンにおいて既に“伝統”と称されるANTHEMとの魂のぶつかり合いも見事だったと思う。その『ANTHEM vs SEX MACHINEGUNS“真夏の対決〜川崎炎上!”』の話からまずは聞いてみた。


-8/29の川崎 CLUB CITTA'で行なわれた『ANTHEM vs SEX MACHINEGUNS“真夏の対決〜川崎炎上!”』を観させて頂きましたが、相手はANTHEMという大先輩にも関わらず互角に“戦っていた”と感じました。手応えがあったのではないですか?


ANCHANG(以下A):そうですかねぇ??(苦笑)手応えあった?

SHINGO☆(以下S):「勝ったな」とかそんなのはないっスね、さすがに。「(ANTHEMは)たいした事がないな…」なんてとんでもないです(笑)


-ファンの反応を見てどうでした?

A:(自分たちのステージが終わった直後は)結構やったかな、とは思いましたけど後でANTHEMさんのステージをみると、「あぁ、やっぱオトナだな」という感じはしましたね。


-“伝統”と“インチキ”、と凄くSEX MACHINEGUNSのことを謙そんされていましたが、内心では「負けないぞ」という思いはありませんでしたか?

A:いえいえ、全然。やっぱり凄いなと思いましたね。大人と子供だな、と。でもANTHEMにはないムチャさ加減みたいなのは出せたかなと思います。でもやっぱり伝説クラスの人たちの余裕さは僕らには絶対に出せないですよね、あと10年は掛かりますよ(笑)


-ご自身で“インチキ”とは本心なんですか?

A:そうですね。インチキというか適当にやっているつもりは全くないんですけど、先に言ってしまった方が楽かな、みたいなちょっとセコイ考えはありますよね(笑)まぁ人の言葉ですけど、オジー(・オズボーン)が言うにやっぱり音楽自体が初めはパクリとか人の真似からスタートするし、しかもロックっていうのは実はコードが3つぐらいしかない中でちょっとずつ足していくぐらいなものなので、どんだけ頑張ってもやっぱり同じようなフレーズやコード進行は絶対出てきてしまうし、出てくるものだと思っていますね。

ただ、それを敢えて「一緒だから違うものにしよう」というような日本人的に捻くるような気は全くないです。オジー曰く「自分のモノになるまでやった者勝ち」だと。はじめは所詮パクリでしかないし、パクッたつもりはないにしろそう言われても仕方がない。それを自分のモノに出来たヤツだけがホンモノになるんだ、と言っていて「あぁなるほどな」と。


-まだホンモノの域には達していない、と?

A:そうですね。でもそれは僕らが自分で思うのではなく、お客さんが「アレはマシンガンズのフレーズだよ」なんて言ってくれれば最高ですよね。


-当日のライブ会場で、最初は明らかに様子見だったANTHEMファンも途中からまわりをみて見よう見真似でフリをつけてSEX MACHINEGUNSのライブを楽しんでいましたが、それをステージ上からみていかがでしたか?

A:失笑じゃなかったですか?大丈夫でしたか??(笑)

S:お客さんの反応はぶっちゃけ、あまり気にしていなくて…(笑)とりあえず自分が必至になって限界までやればお客さんに伝わるんじゃないかなと思ってます。でもまぁ、目が悪いのでぶっちゃけ見えないんですよ(笑)声とかしか聞えないんですけど、凄いやってて気持ちよかった、っていうのはありましたね。

KEN'ICHI(以下K):さっきANCHANGも言ったように伝統とインチキということで、“アウェイ感”みたいなものがあるのかなとも思っていました。中にはただ立って観ているだけの人もいたけど、でも全体的には温かい目で観てくれていたなという印象は残っています。

A:難しいところですけどね…。まぁANTHEMのコアなファンは僕らが何しようが興味はないと思うんです。「こういうのがいるんだな」ぐらいな認識だと思います。でも、ついでにマシンガンズを観ようかなぐらいな方がいたとしたら、そういう意味では“見せられた”のかなとは思いますね。


-元々そういった趣旨のイベントではあったんですよね?

A:そうですね。柴田さんから直接話を貰ったんですけど、当初僕的には「ちょっとまだ早いと思うので…ありがたいのですがちょっと難しいんじゃないですかね?」と言ったのを覚えているんですが、でもやるからにはみたいなものはありましたよね。
マシンガンズにももちろんファンがいるわけですし、ANTHEMをみてどう思うのかというのも僕の中ですごく心配でしたが、マシンガンズのファンが“ANTHEMはマシンガンズの原点的な部分をたくさん持っている”といったところをしっかり見てくれるんだなと感じましたね。
今回は当時(1回目の対決)ほどはやりにくさは感じなかったのですが、メンバーが抜けたりと状況があまり良くなかったのでどこまで出来るかが心配だったなか、ダメなバンドが一生懸命やる姿はみせられたかなとは思いますね。


-個人的にはSEX MACHINEGUNSはダメなバンドとは思ってないですし、日本人にしか出来ないメタルであり日本人でしか理解できない独自のバンドだと思います。例えば聖飢魔IIがデビューした時に某有名雑誌のレビューで「1点」がついたじゃないですか…

A:0点ですよね?本人に直接確認しましたので間違いないと思います(笑)


-0点でしたっけ?(笑)…ただ、そんな酷評をされても自分たちの信念を貫いたからこそあれだけの成功があったと思うのですが、マシンガンズ的にもそこを目指している部分はあるんじゃないですか?

A:まったくその通りですね。自分たちでも変わっているというか、変なバンドだなとは思っているんですけど、人が真似できることをやっても仕方がないなと。とにかく形としては僕ららしいモノを作ろうとは心掛けてます。テクニック的な部分だったり王道的な部分に達するには時間が掛かると思うんですよね、僕自身はデビューして10年も経ってしまいましたが(笑)
でも音楽ってそれだけじゃないと思うんですよ、もちろん見た目も必要だったりするし。一番わかりやすく言うと、出来る出来ないだとか凄い凄くないではなく、必至でやっている姿は女子高生だろうとオッサンだろうと理解できるじゃないですか。それを見せていきたいというところがマシンガンズの原点にあるんですよね。イベント自体ももちろん一生懸命やったし、今まで何となくやってこれた(笑)のはコレかなと。


-なるほど。そんなマシンガンズ独自の“メタル”が詰まったニューアルバムがリリースされますが、タイトルの「キャメロン」とはどのような意味があるんですか?

A:あんまりないですね…響きです(笑)キャメロン○○ですよ!


-“ディアス”的な…

A:そんな感じですね(笑)ジャケットで携帯電話持ってますよね?何とかバンクってヤツです(笑)


-それだけ日本全国に普及してほしいと。

A:そこまでは…(笑)ソレいただいてもいいですかね??


-(笑)“キスおばちゃん”をアートワークに起用した理由はあるんですか?

A:僕がダウンタウン好きなんで…もし良かったらあの人がいいな、と(笑)まぁ、強いて言うならマシンガンズ的イメージというかヘヴィメタルな感じがしたので。ヘヴィメタルで普通にいくと例えばIRON MAIDENみたいにオノを持って血を流しているみたいなイメージがあるんですが、マシンガンズとしてのイメージとしては“強烈なおばちゃん”みたいなのが凄く合っているんじゃないかな。


-IRON MAIDENにエディがいるのと同じように、マシンガンズには…

A:おばちゃんがいると(笑)


-なるほど(笑)じゃあ今後も登場するかもしれないですね。

A:してくれるといいかなみたいな(笑)


-今作は第5期SEX MACHINEGUNSとしてはじめてのアルバムであり、10周年としてのアルバムでもありますが制作するにあたって何か特別な思いはありましたか?

A:ないですね、全く。元々マシンガンズの歴史でコンセプト・アルバムみたいなものは一度も作ったことがないんです。やっぱり基本はライブバンドなので自分たちが作った曲を単純に音源にしていくという作業なだけなので、それは今も変わりませんね。しかも今回はメンバーが新しくなり何が出来るかも分からない状態だったので、とにかく曲を作れるだけ作ってその中かからシングルだったり、アルバムだったりに入れられる曲はどれかという選び方をしたんです。なので、特に特別な思いはないですけど新メンバーによる今のマシンガンズが出きることの全てという作品になったと思います。


-SHINGO☆さん、KEN'ICHIさんは初のプロとして作ったアルバムになるかと思いますが、作り終えてみていかがですか?

K:大変でした…。

A:何が大変だった?

K:レコーディングで自分が出来ると思っていたことが出来なかったりとか、プロの大変さというのを全部ではありませんが、多少知ることができてヘコんだし。やっぱり大変でした。

S:台風が一気に来て何も出来ずにあっという間に過ぎ去ってしまった、という感じですかね。どうして良いか分からないことが多すぎて対応できないこともあって…。でもそれなりに“台風に必至に抵抗したよ”みたいな(笑)だから次またアルバムを作る時になったら…

A:台風対策?(笑)

S:はい(笑)

A:まぁでも正しいよね、それは。来る前にやっておけばいつでも安心でしょう。


-ANCHANGからみて新しい5期SEX MACHINEGUNSサウンドに2人が持ち込んだものというのはありますか?

A:若さですかね!まぁ悪く言えば“下手な部分”もたくさんあるんですけど(笑)、でも上手く出来ていないからダメというわけではないと思うんです。ちょっとイケてないんだけどカッコイイから良いじゃん、みたいな部分は結構ありましたね。“すごく出来る=100点”だと僕は思わないので。100点以上を常に目指したいですしね。
とにかく何が出来るか?どこまで出来るか?というのを僕自身にもメンバーにもどんどんハードルを上げて行って「どこまで飛べる?」というのを意識しながら作業をしたレコーディングでした。


-楽曲のアレンジはバンドクレジットになっていますが、具体的に他のメンバーからどんなアイデアのインプットがありましたか?

A:インプットというよりも、とにかくまずは曲をプレイしてみて例えばドラムであれば勝手に叩いてもらったらリズムが変わったりオカズが入ったりして…。途中でそれが良くなかったらNGを出して、良かったら○みたいな感じでやりましたね。とりあえずプリプロ段階で勝手にやらせてみて「ここ直して!」みたいな、そんなレベルです。


-ANCHANGの判断が基準で作り上げていくっていう感じですかね?

A:そうですね、現時点ではそうしました。


-例えば曲作りの面でも「これまでのSEX MACHINEGUNSサウンドとは違ったモノを」、といったことを意識しなかったのですか?

A:あんまりないですね。ただ、これまでメンバーがいっぱい代わっているから色んなところで言うんですけど、メンバーが代われば混ざった色は結果的に絶対変わると僕は思っているんです。同じ曲をやっても決して同じようにはならないし。そこに関しては敢えて狙う必要は全くないな、と思っていますね。
例えばさっき言った「何が出来るか?」というものに関しては、叩きたいリズムで叩いてもらってそれに曲を付けて見る、というのを何曲かやりました。ベースもコードだけ教えて後は適当に弾いてみろ、みたいな感じで進めたのもありましたね。


-SHINGO☆さん、KEN'ICHIさんはそういった作業自体が初めてだったんですよね?

S&K:はい。


-いきなりポンとアイデアは出てきました?

K:出てこないです…。

A:(笑)来ないですよ。メンバーのレベルが上がればデモテープもそれぞれ作れるようになると思います。前のメンバーとかは全員デモを作って来てそれをバンドでやってみるという作業をしていましたけど、現時点ではデモを録る機材もなければ作業時間も遅くなるだけですね。スタジオでちょっと作ってみろ的なことを2人にやってもらったんですけど、Aメロ作るのに2時間も3時間も…「いい加減にしろよ!」と(笑)。スタジオでそういうことをするな、と。作ってきてから「どうですか?」という段階になればバンドとしてもレベルアップするかもしれないですね。
現時点ではとにかく時間がなかったので、まぁよく取材されるときに“安藤(ANCHANG)のわがままで作った”と言われるんですけど、そうではなくて(苦笑)とりあえず俺が作っちゃうけど勉強してね、みたいな。2人は現時点ではやるだけでせいいっぱいなので…。これからじゃないですかね。


-アルバムを聴いて思ったのはスラッシーな曲やリフが多いと感じたのですが、その辺も特には意識はしなかった?

A:アルバムの収録曲は11曲ですが、実は30曲ぐらい作ったんですよ。なので特にスラッシーにしようという気もなかったですね。もっとデス・メタルみたいな曲もあったもんな?ブラストビートとか入っているような…

K:はい。

A:まぁ単純に脚下になったんですけどね(笑)


-以前インタビューした時にANCHANGはTESTAMENTとかの80年代のスラッシュ・メタルが好きだと言っていましたよね?最近そのTESTAMENTやDESTRUCTIONが復活して頑張っていたり、METALLICAの最新アルバムも原点回帰したスラッシュサウンドを聴かせていましたが、その辺が何か影響したのかと思ったのですがいかがですか?

A:(METALLICAの新譜)出てましたね、速くなりましたね!でも影響はあんまりないですね。ただ一つ言えるのは(2人は)若いので速いのはやっておこうと思いましたね!年取ったらコイツら出来なくなるに違いないので(笑)


-ANCHANGはもう“速い”のを10年やってますよね?(笑)

A:そうですね、僕に関しては速いのが全然嫌いではないので。


-例えば「青春時代」や「ダイヤモンド軍」のギターリフは初期のスラッシュ・メタルであったり、もっと言えばN.W.O.B.H.M.にも通じるものだったりしますが特に意識したりはない?

A:意識するというよりも元々僕の中にあるものなので、しょうがないなという感じですかね。「青春時代」なんかはフレーズ的には初期のMETALLICAみたいな(ギターリフの)キザみが多いと自分でも思いますけど…ヘヴィ・メタルで育ってしまったのでね。


-「小遣い赤信号」の途中のスパニッシュギターの展開も、まさにスラッシュですよね?

A:(笑)どうなんですかねアレね、入れてみたんですけど…。俺は個人的にあの曲あまり好きじゃなかったりします(笑)

K:僕は好きです。

S:あのギターソロが来てからまた曲が大きくなっていくというか…。

A:俺は無駄に長いなぁと思っていたんだけど(笑)これは入れなくても良かったんじゃないかなって。


-他の曲でもギターソロに気を使った点はありましたか?

A:10年やってきているのでネタがなくて…手癖もあるので「コレ前にも弾いたような気がするな?」とか、何かに似ているなとかで苦労はしましたね。


-それとレコーディング中にもう一人のギタリストが失踪されましたが、ソロはほとんどANCHANGが弾いたのですか?

A:いや、違います半々ぐらいですね。基本的にリードは当時いたモジャ丸が結構弾いているんですけど、彼自体もどのソロを弾いても同じようなのばかりなので、結構やり直しをさせた覚えがありますね。弾けるギタリストなので流暢に弾くんですけど、フレーズがどうしても似てる傾向があったので何回もやり直させました。


-相変わらず音沙汰がないのですか?

A:連絡はないですね、相変わらず。


-先ほど“原点回帰”という言葉を出したんですけど曲のテーマも過去を振り返ったものが多いような気もしたのですが、例えば「青春時代」だったり同窓会を歌った「浦島太郎」だったりとか…

A:歌詞を書くのは正直言うといっぱいいっぱいなので、何かを意識して出来るものではないんですよね。自分で言いますけど、マシンガンズは歌詞が一番難しいポイントなんです。とにかく作ってみたらこうなりましたっていう感じですね。それと全員で歌詞は書くんですよ、要所要所をつまんでいったりとかネタをもらって僕が広げていったりとかしました。


-「青春時代」の歌詞のクレジットにはKEN'ICHIさんも入ってますけど、具体的にはどの辺を?

K:僕は“息子が学校行きません”とか…

A:“娘が不良とデート中”とかね。

K:はい。僕が考えた歌詞を面白いなとANCHANGが拾ってくれて。

A:今回特に歌詞を先行させたものが多かったんです。ほとんどは曲が出来てから歌詞はあとから入れる(考える)んですけど、今回この曲にはこの歌詞があるんじゃないかなって当てはめていきましたね。理想的な形だったと思います。


-SHINGO☆さんが歌詞のアイデアを入れた曲はありましたか?

S:「愛の相撲部屋」って曲なんですけど、このコーラスワーク僕がちょこっと出しました!

A:コーラス“ワーク”言うた、今??(笑)

S:コーラスの部分ですね(笑)最初に曲を聴いたときに“ドッドッドッ”って相撲取りが迫ってくる感じがしたので、「相撲ネタで」みたいなことを言ったらANCHANGが書いて…ぶっちゃけ僕のメロディーとかは全く入ってないんですけど(笑)

A:黙っとったらわからへん(笑)

S:(笑)コーラスの部分とかリズムとかは採用していただいて、嬉しかったです。


-話題が非常にタイムリーですよね。

A:あぁ、そうですね。吸っちゃいけないよ!みたいな(笑)でもちょうどこれを書いていた時は朝青龍事件ぐらいだったんですよ。モンゴルから帰ってこないってやつです。まぁネタ自体のアイデアはSHINGOが出してきて、確かに相撲っぽいなって思いましたね。でも相撲レスラーの話をそのまま書いてもつまらないな、っていうことで“嫁さんが相撲取りみたい”な感じにしました。結婚してないんですけどね僕は。


-現代社会の問題を取り上げた、というのではなく?

A:そこまで深くないです。これは単純に僕の“理想の家庭”なんです実は。嫁が例えば太ったとしてもちゃんと心で繋がっているみたいな…そういうのが相撲部屋に通じるなと。


-SEX MACHINEGUNSのメンバー同士の絆みたいな

A:あ、これ相撲部屋ですかね??(笑)俺、竹刀持ってこないといけないですね!ビール瓶で殴ってやるお前ら!みたいな。


-“心のまわしを締め直せ”って常に教育しているみたいですよね

A:そうですね、いっつも緩んでますからね特にSHINGOは。

S:緩いですけど…、きちっと締める時は締めます。


-厳しいですか?

S:ANCHANGですか?

A:そんなことないですよ(笑)

S:はい、たまに。愛のムチってやつですよね。痛いですけど愛されてるなって思ってます。


-良いバンドですね。

A:どうなんですかね?(笑)とんちんかんなことばかり言われて困ってますけど。


-次にミックスの話ですが、余計なものを削ぎ落としたソリッドでシンプルな音造りというのを感じましたが意図的に?

A:それはマシンガンズ自体が元々それでやってきたもので、出来ればCDでもライブで再現できるレベルのものにしたいなと。基本的には打ち込みや効果音的なものはあまり入れないようにしているんですが、例え入れたとしてもライブでそれがなくても成立するぐらいにはしているので結果的にシンプルになる傾向はありますね。


-例えば、ギターのハモリも他のアルバムよりも少ないかなと思ったんですけど。

A:どうなんでしょうね?それは正直言うと出来た曲次第で、まさかギターソロから作ったりはしないですからね。良いメロディーが出てきたらそれをハモリからスタートするという可能性はありますが、そういった感じでもなかったので全くの偶然です。


-では、ニューアルバムの中でそれぞれお気に入りの曲を教えてください。まずはSHINGO☆さんから。

S:全体的に好きなんですけど、一番気に入っているのは「オオカミ中年」だったりとか「人妻キラー」ですかね。


-「オオカミ中年」は他のスラッシュ系の曲とは違って割とモダンな曲だったりしますよね?

S:メロディーだったり曲調が歌詞の内容と凄くマッチしていて、聴いていてクセになるような曲だと思っています。「人妻キラー」は、僕は観たことがないんですけど歌詞の内容が、ある“ヤンチャなビデオ”…って言うんですかね…

A:エロビデオでいいやろ、そこは(笑)

S:はい(笑)エロビデオからピックアップしたらしいんですけど、昔のやつらしくて僕は観たことがないんですけど、想像しながら聴いていると曲の速さもあってだんだんワクワクしていく、っていうか…やっぱり「人妻って良いのかな?」なんて思っちゃうんですね(笑)まぁ、歌詞の内容と曲調がリンクしているのが決め手ですね。

K:僕は「愛の相撲部屋」が好きです。歌詞が“ダメな人間だけどまだ廃れちゃいないぜ”みたいな感じが、応援させられるような感じで僕自身も励まされる気がして好きです。


-ドラミング的にお気に入りの曲とかはありますか?

K:好きなフレーズが入っているのは「小遣い赤信号」とかですかね。あと「愛の相撲部屋」のギターソロ部分のドラムは自分でも結構新鮮なフレーズだったし、今までのマシンガンズにもあまりなかったフレーズだと思います。


-それはKEN'ICHIさんのアイデアで入れたフレーズですか?

K:はい、なんかダンスビートみたいな感じの部分です。それを「ちょっとこんなのどうですか?」ってやったときにANCHANGが「それにする?」って笑いながら言ってくれて…採用してくれました。


-それはまさに新しいSEX MACHINEGUNSにKEN'ICHIさんがもたらしたサウンドですね。

A:そうですね、ソレ記憶にないんですけど(笑)


-難しいと思いますがANCHANGは?

A:個人的に気に入っているのは「オオカミ中年」なんですけど、実はこれは僕がアルバムに入れないでいいと思っていたボツ候補曲だったんです。理由は単純で、やっぱり割とオルタ的でモダンなアプローチをしているのでちょっとマシンガンズぽくないなと思ったからなんですけど、投票制でメンバーやディレクターが推してくれたのでアルバムに入れました。
まぁ、個人的にはメタルはもちろん大好きですけどヘヴィ・メタルに拘らず、こういう曲が作れてアルバムに入れられたというのが嬉しいですね。
あとは懐かしいフレーズがいっぱい入っているような「嫁探し」も好きですね。スラッシュメタルだったり、ハードロック的だったりする部分がありますので。


-「オオカミ中年」はやっぱり他の曲と少し毛色が違っているので、どこに入れるのか迷ったのではないですか?

A:迷いましたね。だから結果的に一番最後に入れました。あと歌詞は「青春時代」が結構気に入ってます。


-ご自分の青春時代を描いたような…

A:いや、僕はもうイジメられてたんで(笑)「飛んでみろ!」って言われて「持ってんじゃねぇか」、みたいな。


-財布にコンドームを入れていたりとか?

A:全く必要はなかったので大丈夫です、はい。見ただけでドキドキしてました(笑)


-(笑)それでは第5期SEX MACHINEGUNSとしての今後の意気込みであったり展望をお聞かせください。

A:展望というか常にマシンガンズ自体がそうなんですけど、行けるところまで行けたらいいなと思ってやってます。出来ることを全てやりきったらいつやめてもいいなと思ってますね。やりたいからやろうという事を全部消化するのもそれはそれで大変なことですけど、一番嫌なのが「あれやっとけば良かったな」とか「あれやったら売れたかもしれない」みたいな“もっと勉強しておけば大学受かったね”的な事を言うヤツがとにかく嫌いなんですよ。言うんだったらやれば良いじゃん、と。それで結果として例えばライブハウス止まりだったとしてもそれはそれで僕は満足なんです。やり残すことがないようにやっていければ良いなと思っているので、まぁこのメンバーでどこまで行けて何が出来るか最大限努力していくのが目標であり、他のメンバーにもそう思っていて欲しいですね。


-SHINGO☆さんはマシンガンズのメンバーとして今後のビジョンみたいなものはありますか?

S:とにかく一生懸命やって、ANCHANGが言うように中途半端にやってここまででしたというのは物凄く悔しいからそれだけはイヤですね。例え一生懸命やった結果がライブハウス止まりであっても自分の中ではそれは価値があるのかな、と。まぁ、行きたいのは“武道館!”ですけどねもちろん!

A:ノリノリやな一人で、ついて行かれへんから(笑)

S:お願いしますよ!


-KEN'ICHIさんは?

K:はい。これからもANCHANGや周りの人に色々と教えてもらってもっとバンドが強くなりたいです。自分に出来ないことが多いのでそれを克服したいし、色んな面でバンドに貢献できればと思います。ただ、あまり細かいところは分からないのでがむしゃらに努力をしていきたいです。


-分かりました。最後に、10/11からはじまるニューアルバム「キャメロン」を引っさげての全国ツアーに向けて一言ずつお願い致します!

S:え〜…

A:“武道館!”

S:違いますよ!「天下一ぶどう狩り」10/11から始まりますが、もちろんマシンガンズは気合いを入れて、全力で、足が砕けても、腕がちぎれても、髪の毛がぬ…

一同:(爆笑)

S:髪の毛がボロボロになっていても、全力で走り抜けていきますので是非とも全国ツアー楽しみにしていてくださいね!“武道館!!”

K:はい。前回のツアーとか、今までマシンガンズのライブを観に来ていただいてくれていた方ももちろんですが、マシンガンズのライブを見たことがない方や、「コイツらどんなんなんやろ?」という方にも、とにかく思いっきりやっているところを観てもらいたいと思います。是非、観に来てください…“武道館!”

A:えッ〜、俺もやらなアカンやろそれ(笑)まぁまぁ、若い2人が入ったので僕も気持ち的には少し若返ったというか、正直僕自身は若くないんですけどね。年齢的にはオッサンだけど年齢に逆らって頑張っていきたいなと思いますので、命がけのライブを観ていただければと思います。よろしくお願いします!





home album review interview alive&kickin' release info catch the move A to Z links mail