来日公演も大盛況の新世代スピード・メタルのリーダー・バンド
渋谷クラブクアトロ公演の翌日、トニーとヤニをキャッチ!!

Supported by:MARQUEE AVALON
TRANSLATOR:Mariko Kawahara



−とりあえず5公演、お疲れさまでした。僕は渋谷AXでのショウを拝見させていただきましたが大変盛り上がっていましたね!

TONY KAKKO(以下:T):そうだね、AXでは僕らから見ても良いショウだったけど、初日の仙台はチョット満足できない出来だったね。オーディエンスは仙台も素晴らしかったよ!

−現在までの5公演のうちどのショウがベストでしたか?

T:昨日のクワトロと名古屋が同じぐらい良いショウだったと思うよ。前回の来日公演よりは5公演とも格段に良くなっていると思うけどね。

JANI LIIMATAINEN(以下:Y):俺は名古屋と大阪かな。

−前回の来日公演はトニーは体調を崩していたそうでしたが、今回はバッチリ声が出ていましたね!

T:前回はただ単に喉を痛めただけではなくてインフルエンザにかかってしまっていてね、鼻もズルズルでしょっちゅう奥に引っ込んで鼻をかんでいた状態だったからホントに悲惨だったよ。今回の来日はおかげさまでバッチリな体調で望めたんだけど、実は日本に来る一週間前フィンランドでのライブで途中で声が出なくなってしまってね。そのときはホントに大変で、歌った後に口の中に血の味がしてこのままもう歌えなくなってしまうんじゃないかっていうぐらいに酷かったんだ。で、2回のライブをキャンセルせざる終えなくなった。そんなこともあったから初日の仙台は凄くナーバスだったね。

−ヘンカ(Key:ヘンリク)も凄くバンドになじんでいますね!

T:そうだね、完璧になじんでいるよ!ミコ(前任Key)よりも全然バンドにとけ込んでいてね、ホントに友達だよ。ミコはプレイヤーとしては素晴らしかったけど、なんかチョットバンドと距離を置いている感じだった。ユーモアのセンスも若干違っていたしね。そういった面でもヘンカはバッチリで、兄弟みたいだ。

−良いイジメられキャラを見つけましたね(笑)

T:そうだね、主にいじめているのは俺だけどもね(笑)ステージでも色々といじってやった(MC時に日本語でヘンカを「誰かおならした?」とか「ヘンカは“ヤリチ○”です」やら言っていじめていた)けど、ちゃんとそれを受け止められる性格だから出来るんだ!彼も日本語が少しずつわかってきているから、そのうち日本語でやり返されるかもね!

−ところで彼はホントに“ヤリチ○”なのですか?(笑)

T&Y:(爆笑)・・・僕たちはそういったことを実際に体験したことがないからなぁ(笑)

−その素晴らしい日本語の数々はいったい誰に教わったのですか?(笑)

T:結構自分たちで辞書でも調べてもいるし(笑)、“ヤリチ○”を教えてくれたのはキャプテン(和田氏)だ。(通訳の方を指して冗談で)あと彼女からもね(笑)。

−冗談は置いておきまして(笑)、ヘンカは肩からキーボードを下げて足を広げ、いかにも“メタル・キーボーディスト”という感じなのでステージの見栄えも良いですよね。

T:ああいう風に弾くことによってセカンド・ギタリスト的なパフォーマンスが出来るからね。トミー(Dr)は別として4人が自由に動き回れるからパフォーマンス的にも良いよね。

−ヤニとも隣り合って頻繁に絡んでいましたよね。

Y:うん、プレイしていても楽しいよ!

−そのヘンカが中心になってコーラスも再現していましたね。

T:そうなんだ、ヴォーカル・ハーモニーは今回がんばってやったのでそう言ってもらえると凄く嬉しいよ!マルコもヤニも一応歌えるんだけどヘンカの声って強いし、彼はそれを恐れずにやれるタイプだからね。リハの時はヘンカが逆にマルコとヤニのお尻をたたいて「お前らもちゃんとやれ!」みたいな感じで先導してくれたんだ。ちなみに、さっき言ったフィンランドのツアーのキャンセルする直前のライブで俺の声が出なくなったときにはヘンカがリード・ヴォーカルをやったんだ!歌詞も知らないのに適当に歌ってやってのけたからね!!あの勇気は凄いと関心するよ。

−そう言えば渋谷AXの時でもギター・ソロが終わってもトニーが間違えて出てこなかったところがありましたよね(笑)、そのときもヘンカはひとりで歌っていましたよ。

T:え、ホント? 実はカメラを取りに探し回っていたんだよ(笑)鬼のように走ったんだけども間に合わなかったんだ(爆笑)

−オーディエンスの大合唱も凄かったですね!ある意味一番のコーラス隊だったのでは?

T:その通りだね!俺が歌わなくてもオーディエンスが歌ってくれたよ。

−ショウのイントロのSEで使っていたのは何ですか?

T:オリジナルで作ったんだ。

−CDでは無いような壮大なクワイアをフィーチャーしていましたね。

T:「(メロディーを付けて)ウォー、オー、オー、オー」の最初の部分は新たに作ったんだけど、そのあとに続けたのは「Gravenimage」のものなんだ。この曲はライブでやらないので代わりにイントロで少しやったんだ。

−バックドロップの絵もSONATA ARCTICAのサウンドに良くマッチしていて会場の雰囲気作りにも役立っていましたね。

T:あれにもかなり満足しているよ。ニュー・アルバムのアートワークも手がけてもらったのドイツのアーティストに作ってもらったんだ。高かったんだけどね(笑)“トキシック・エンジェル”っていうんだけどマーチャンダイズのTシャツも彼にやってもらった。

−選曲はこれまでのベスト的なものでしたが、セット・リストはどうやって決めたのですか?

T:キャプテン和田も同じ事を言ったよ!

Y:さっき俺が受けたインタビューでも同じ事を聞かれたよ、みんな同じ事を思っているんだね。

T:まず、必ずやる必要のあるものと思うのを俺が選んで、それから他のメンバーのやりたい曲を混ぜていったんだ。今の時点ではこれが完璧なんじゃないかな・・・。もちろん俺的にももっとやりたい曲があるんだけど、ライブ映えのするというのを念頭に置いて決めたんだ。

−ファンから「あれをやってくれ、これをやってくれ」と色々リクエストがあったんじゃないですか?

T:そうだね、それも考慮に入れたよ。「San Sebastian」と「Unopened」はリクエストが多くて、特に「San Sebastian」は前回の来日公演ではやらなかったからファンから凄く言われてね。自分たちとしても速い曲をやりたくて日本のファンも速い曲を好んでくれるんだけど、ヨーロッパやドイツでは逆に「Broken」とかのミドル・テンポのヘヴィな曲が受けが良かったりするんだ。

−1stアルバムの曲を一番多くやっていましたが、やっぱり一番思い入れがあるのですか?

T:というよりも、例えば「8th Commandment」を入れようと思ったのはヘンカが入ったことでコーラスをより厚みのあるものに出来ると思ったからだし、「Misery」は東京ではやらなくて「Blank File」に変えたんだけど、これは初日のライブをやってみてやっぱり速い曲の方が良いのじゃないかと変えたんだ。その結果自然とこうなった。

−「Blank File」をやられたのは正解だったと思います。

T:うん、俺もそう思うよ。でもセット・リストを考えるのは本当に大変で、「この曲を加えたい」というよりも「これをはずさなきゃいけない」という事の方が多いからね。個人的にはもう少しスローな曲もやりたいんだけど、日本のファンは速い曲が好きだっていうのを知っているからこういうセット・リストにしたんだ。「これもやりたい、あれもやりたい」と言って2時間以上のライブをやってしまうとチョット長いかなと思うし・・・今回のショウはだいたい1時間45分ぐらいだと思うんだけど、それでも僕らが予定していた時間を15分もオーバーしてしまっているんだよ。

−ファンとしてはもっとちょっと聴ければ、より楽しめると思いますが・・・。

T:(笑)・・・でも限度というのがあるよね?特に昨日(4/7)クアトロでやったんだけど、場所が狭かったからステージも客席ももの凄い熱かったんだ。もしあの状態で2時間半やっていたら死人も出ていたかも知れないしね(笑)それとひとつ大事なのが、「また観たいな」と思わせるために少しだけ美味しいところを残しておいた方が良いと思うんだ。ハングリーな気持ちにさせるためにね(笑) 俺自身も他のライブを観るときにそういった事されると、「また来たい!」と思うしね。

−1stアルバムの曲をライブで聴くと各メンバーの成長の跡がわかりました。特にトニーのハイトーンはCDよりも気持ちよく出ていると感じました。

T:そうだね、以前に比べて厚みが出てきたと自分でも思う。歳も取ったし(笑)、経験を重ねてきたからね。これまでSONATA ARCTICAとしてのライブは145回やってきたんだけど、これだけやれば当然だよね。

−ヤニもソロはほとんどアドリブを弾いていましたよね?

Y:確かに最近の俺のソロはインプロヴィゼーションを多く取り入れるようになったね。ただ、1stアルバムの曲のギター・ソロを覚えていなかったというのもあるしね(笑)

−曲と曲のつなぎ方も練られていた様でしたね。

T:俺個人的には曲と曲の間がし〜んと静まるのがあまり好きじゃないんだ。でも、「Broken」から「8th Commandment」に行くときには急には出来ない。例えばトミーが水を飲んで息をつく時間も必要だしね。その間が全く空いてしまうのが嫌だからちょっと工夫をするんだよ。

−でも本編の最後は「Replica」〜「My Land」〜「Black Sheep」の三連発をつなげてプレイしたので、これで最後だと気付かなかったファンもいたと思います。

T:(笑)・・・そうかもなぁ。

−つなぎのアレンジはヤニとヘンカが中心になって考えたのですか?

Y:そう言うわけでもなくてリハの時みんなで考えたんだ。最後の3曲を一気にやるというのは“SILENCEツアー”の時からやっているんだけど、それがうまくいったと思うから今もやっている。前回も来てくれたファンは最後だというのが分かってくれたんじゃないかな。

−ヤニとヘンカのソロ・タイムも自己満足ではなくエンターテイメント性のある面白い時間でしたね。

Y:そうだね(笑)、もちろんみんなが楽しむためにあるものだからね!俺たち自身が心から楽しんでいれば、その気持ちはオーディエンスにも伝わると思うんだ。

−特に最後のPANTERA〜METALLICA〜DREAM THEATER〜Yngwieのメドレーは面白かったのですが、最後にやったイングヴェイの曲は「Judas」ですよね?

T:ホントはインストでやってもらうつもりで(渋谷AX時はインストで披露)、俺は出て行っちゃいけなかったんだけど昨日のクワトロでは思わず出て行って歌ってしまったんだよ(笑)

−それ、聴きたかったですよ!

T:(笑)・・・素晴らしい曲だよ。

−日本人にとってイングヴェイの曲で「Judas」という選曲はあまりピンッとこないと思いますが、なぜこの曲を?

Y:実は、まだSONATA ARCTICAを始めたばかりの時にオリジナルだけではレパートリーが少なかったから(ライブで)「Judas」をフルでコピーしていたんだ。だから、まず簡単に弾けたというのがひとつの理由だね(笑)。それと、あのソロ・タイムは一定のドラム・マシンに合わせてプレイしていたでしょ?だからあのテンポに合った曲でなければいけなかったというのもあったんだ。

−その直後、間髪入れずに「San Sebastian」へと繋ぎましたが大盛り上がりでしたね!

T:あの曲はファンが待ち望んでいたのは僕らも知っていたからある程度予想はしていたんだけど、イントロが始まったとたん一気に爆発したよね!正直言って「そ、そこまで思われちゃって良いのかなぁ・・・」ッていうぐらい凄かったよ。

−(ファンが待ち望んでいたのを知っていたので)では前回の来日公演で「San Sebastian」を外したのは、先程トニーが言った“もう一度観たいと思わせるための戦略”だったのですか(笑)?

T:違うよ!(笑) 初めての日本ツアーの時はあの曲が受けるかどうかという確信が無かったんだ。前回(の来日公演)のリハーサルでもとりあえずやってみてはいたんだけど、手応えがイマイチだったというのもあってプレイしなかった。今回は絶対にやるとは決めていたんだけど、いざリハーサルで合わせてみると「本当にこれで良いのかなぁ」っていう感じだった。実際、「San Sebastian」はフィンランドではやらないんだ。なぜならフィンランドのオーディエンスは日本みたいに熱狂的じゃないから、白けてしまうじゃないかという心配があるからね。でも日本では凄かったね!何千人というバック・ヴォーカルがいて凄まじい盛り上がりだったよ!

−この(ライブ時の)「San Sebastian」へのつなぎもそうですが、ニュー・アルバムでも曲間をあまり空けずにつなげて何曲かプレイしていますよね?あまりやりすぎるとどうかなと思いましたが・・・。

T:簡単に言ってしまうと、これが俺たちのやり方だ(苦笑)。例えばライブだと一曲一曲を止めてMCを入れてしまうと、全体時間のうち何曲か分の時間になってしまうよね?それよりも一曲でも多くやりたいというのがある。アルバムに関してはこれがこのアルバムの自然な流れなんだ。個人的にはアルバムにおける曲間の数秒の空白の必要性をあまり感じない。逆に上手くつなげた方が全体の流れに効果があるんじゃないかな。新作では「Gravenimage」〜「The Cage」の流れや、「The Ruins Of My Life」〜「Draw Me」の流れは意図的に狙ってやっているのでとても気に入っているよ!

Y:全く同感だね。どのアルバムでも自然な流れを作るというのは欠かせないことなので、このアルバムでは変な間を空けないようにしたんだ。

−個人的にはSONATA ARCTICAの曲は良い曲が多いのでライブでは各曲の余韻をもう少し楽しみたいというのもありますし、凄くユーモラスなMCをしていたのでその辺でももう少し楽しみたかったというのが正直な感想です(笑)

T:(爆笑)・・・ライブ中のMCは前もって言うことを決めているのもあるんだけど、その場でアドリブを言わなくてはいけない事もある。そういった時に言葉に詰まってしまってしまう事もあるから、あまり多くを語らずに次の曲へ移った方が楽だっていうのもあるね(笑)

−そのために変な日本語を予習しているのですね(笑)!

T:そうだね(笑)。反応も良かったしみんな楽しんでくれているというのが分かったから、どんどん日本語も覚えていくよ!でも、あれをみるとコミック・バンドなの?って思われる心配もあるけどね。オーディエンスを楽しませるのにはその国の言葉を使うのが凄く有効だと思う。

−クールな楽曲とコミカルなバランスがまた良かったですけどね(笑)。

T:ありがとう(笑)

Y:別に精神に異常をきたしているわけではないからね(笑)!

T:もちろん曲はシリアスに書いているし、ダークなテーマのものもあるんだけど、それを除けば楽しむのが最優先だからね。特にオーディエンスは楽しむために来ているのだから、そのために面白いことをやっているのもあるし、現実的には過酷な現状であったりもするからライブを観ているときぐらいは全て忘れてアホなバンドを観てくれればと思うよ(笑)。悲しい切ない曲を聴いて泣いてしまうファンもいるけど、その後には間抜けな事をやって腰抜かしたりだとか大笑いできたりとか・・・僕達のショウは“感情のジェット・コースター”みたいだね。

−ライブとは話がずれますが、'99年のデビューからまだ4年しか経っていないというのにメタル・シーンの新世代バンドを引っ張っていく立場にまでなりましたよね。この4年間を振り返ってみてどうですか?

T:ケミ(フィンランドの地名でバンドの拠点)の田舎もんだから何にも分からないよ(笑) 23,000人ぐらいしかいないところの出だからな。 まぁ、もちろんこれは嬉しいことだよ。割とここまで順調に来たんじゃないかな、1stアルバムのリリースした時点で既に成功していたし、その後もとんとん拍子だった。これからも成功が続いてくれれば良いと思うけどね! でも正直心の中では、僕自身が尊敬するバンドはまだ沢山いるから自分たちが引っ張っていくなんていうのは凄くおこがましい事だと思っている。まぁ、ファンがそう思ってくれているというのは本当に嬉しいの一言につきるよ!

−ヤニはどうですか?

Y:もちろん凄く嬉しいけど・・・俺はまだ22歳だから、この歳でここまでの成功の中にいるというのは俺自身の理解を越えているね!

−(ここでトニーがトイレに席をたつ)トニーがいないので、ヤニのサイド・プロジェクトの話を聞かせてくれますか?

Y:ALTARIA(アルカリア)というバンドなんだけど俺は別にメンバーっていうわけじゃないんだ。友達のバンドなんだけど、ちょっとギターを弾いてくれないかと言われて弾いただけだよ。ヨーロッパでは4/28にリリースされる。

−どのような音ですか?

Y:80年代風ヘヴィ・メタル/ハード・ロックで、SONATAの曲よりもゆっくりだよ。(トニーが戻ってきたのを見て)お帰り!

T:ショウの前は必ず3、4リットルの水を飲むんだ、今日はライブは無いんだけどついつい癖で飲んでしまってね。トイレが近くなっているよ(笑)。

−ジャパン・ツアーの後の予定を教えていただけますか?

T:まずフィンランドに戻って3日間のオフを取り、その後国内で5回のショウを予定しているんだけど、4、5月の週末にライブをやるという感じかな。それが終わって5月の末にはフランスで4回のショウがあり、その後は夏のフェスティバルに出演する予定だ。ヨーロッパでもだんだんとSONATA ARCTICAの人気が出てきているから、もちろんヨーロッパ・ツアーもやらなくちゃいけない。それはフェスティバルの後だね。

−では最後に熱い日本のファンへ、熱いメッセージをお願いします!!

T:“ホット”なメッセージだね・・・・えーッと・・・(日本語で)「ホットコーヒー、クダサイ」・・・

−(爆笑)・・・ベラベラですね。

T:ありがとう(笑)。まぁ冗談は置いといて、本当にライブへ来てくれたみんなはどうもありがとう!またすぐにでも戻って来たいと思うから、その時また会おうぜ!!

Y:ライブへ来てくれた人、それと日本で会った人全てに感謝をしたい。みんな大好きだから、もうすぐ帰らなければいけないことを考えるとみんなの事が凄く恋しくなるよ!!

T:前回の来日からも1年半ぐらい経ってしまって、そんなに頻繁に日本へは来られないけど、いつも日本ツアーというのは全てのツアーの中でもハイライトになるんだ!本当に帰りたくない気持ちで一杯だよ。






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