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2011.11.19 OPETH、4度目となる来日公演が決定!


 70'sプログレへと昇華したニューアルバム『Heritage』も話題のスウェーデン産プログレッシブ・メタル・バンド:OPETH。彼らのLOUD PARK 06、2008年8月、そして2009年11月に続く4度目となる来日公演が決定した。


【OPETH 2012年来日公演日程】

■2/16(木) 大阪 梅田AKASO
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKET発売 発売日調整中 TICKET ¥6,500-(税込/All Standing/1Drink別)
INFO キョードーインフォメーション TEL:06-7732-8888

■2/17(金) 名古屋 CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKET発売 発売日調整中 TICKET ¥6,500-(税込/All Standing/1Drink別)
INFO 名古屋 CLUB QUATTRO TEL:052-264-8211

■2/18(土)東京 新木場STUDIO COAST
OPEN 17:00 / START 18:00
TICKET発売 発売日調整中 TICKET ¥6,500-(税込/All Standing/1Drink別)
INFO クリエイティブマン TEL:03-3462-6969

▼クリエイティブマン詳細ページ
http://www.creativeman.co.jp/artist/2012/02opeth/



なお、先月ロードランナーUKのサイトで公開された『Heritage』の“リスナーズ・ガイド”の日本語版を入手したので、気になるかたは下記をチェック!


---▼OPETH『HERITAGE』リスナーズガイド---------------------------------

OPETHの『Heritage』を過去の作品群との決別とただ呼ぶのは、大いなる過小評価である。この10年間のバンド内で培われてきた様々な趣向・傾向を基にしつつも、複雑なポリリズム、想定外のゲスト・インストゥルメンタル奏者、さらに脳が翻弄されるようなコード進行を披露しながらデス声を払拭する彼らの音的攻撃は、今やアート・ロック、プログレ、スペース・ロック、はてはジャズ・フュージョンの要素までも取り込み、これまの作品とは全く違った感覚を聴く者に与えてくれる。

『Heritage』を聴くことを宿題と呼ぶにはあまりにも楽しい作業であり、長年のファンも、新たに彼らを聴く者も等しく、この70年代風味の混沌とした作品に思う存分どっぷりと浸って頂きたい。しかし頭蓋骨の中に取り付いて離れない奇妙なサウンドのカンニング・ペーパーが欲しいと思っている人のために、私たちはミカエル・オーカフェルトとその仲間たちが作りあげた最新傑作を完全に理解するための手がかりとなり得るアルバムをいくつかリストアップしたものを用意した。

■Van Der Graaf Generator, Pawn Hearts (1971)
『Heritage』のタイトルトラックは、一聴しただけですぐさま今作が典型的なメタル・アルバム以外の何ものでないことを明確にしている。『Heritage』は、アップライト・ベースなどを使ったジャズ・ピアノ・バラードに完全に移行するように見せかけて、なかなかそこに辿りつくことなく、奇妙な変化をしながら機関銃的なプログレ・メタル曲"The Devil's Orchard"へとフェード・インしていく。この点が、風変りな英国のバンド、Van Der Graaf Generatorの『Pawn Hearts』を彷彿させる:クレバーで駆け抜けるようなピアノが、どこへ向かうのか皆目つけない曲を彩っているところが。

■King Crimson, Larks’ Tongues in Aspic (1973)
もしギタリストのロバート・フリップとドラマーのビル・ブラッフォードにいやらしい面があったなら、彼らはきっと"The Devil’s Orchard"をこの歴史的プログレ・ロックの名盤に収録してたであろう。OPETHはこの数年間ずっと、自身のプログレ的な面を探っていたが、『Heritage』のKing Crimsonに浸かった2曲目は、その手数の多いドラム・パターンや予測もつかないコード進行、そして流れるようなインストゥルメンタル・パッセージを辿りながら、最後の叫ぶようなギター・リックまで深い所へ潜りっ放しである。これこそが最高にプログレっぽいメタルであり、最高にメタルっぽいプログレ・ロックである。

■Black Sabbath, Black Sabbath (1970)
大体――Black Sabbathに影響を受けなかったバンドなんているわけないだろう?
しかしここでは、その見立ては特に顕著に表れている。"I Feel The Dark"(タイトルに触れるまでもなく)といった曲が持つ呪われた雰囲気は、スペースを自由に使える余裕を与える、かつ静かでへヴィーなダイナミックは、他のどんなグループでも主張できる程度のSabbathからの影響をはるかに超越している。曲の構成は、ほとんどブルースといってもいい構造にサイケデリックな風味をつけた、初期のSabbath作品をなぞったものであり、さらにマーティン・アクセンロットの波打つスネアと鋭いエッジのたったドラムスは、ビル・ウォードを死ぬまで聴き続けることを提案しているようである。

■Deep Purple, Deep Purple (1969)
『Heritage』全体にDeep Purpleの影響が見え隠れしていると思う。OPETHはこれまでもDeep Purpleの影響を隠そうとしたことがなかったどころか、昨年リリースしたライヴ盤では彼らのアルバム・ジャケットをまねた程である。しかし今までOPETHを聞いたことがなければ、"Slither"を聞いてもらえれば、彼らがハード・ロックの開拓者の王座に就く者たちをいかに崇拝しているかが分かるだろう。これは純粋な、推進力のあるギター中心のメタルだが、見えないところには唸るようなサイケデリックさを持ち、"Chasing Shadows"や"Bird Has Flown"の隣にあっても少しも違和感のない曲となっている。

■Mahavishnu Orchestra, The Inner Mounting Flame (1971)
傑出したギタリスト、John McLaughlinはこのバンドを率いる前、ジャズの神様、Miles Davisのもとで腕を磨いていた。彼らは、ニューエイジの人々やスムーズ・ジャズの人々によって悪名が与えられる前のジャズ・フュージョンが持っていたダイナミックな演奏と猛烈に速いインプロヴィゼイションを披露していた。Mclaughlinが得意としたのは、目まぐるしく移り変わる音であり、それは繊細なジャズ・スタイルのフィンガー・ピッキングからHendrixに影響されたかのような、激しいギター・ソロへと変化していくようなものである。"Nepenthe"の予想だにつかないコード進行や、緩く、ジャジーなギターの冒険を聴けば分かるように、オーカフェルトが彼から一つ、二つ何かを学んだのは明らかである。
Alice Cooper, Billion Dollar Babies (1973)
オーカフェルトは、『Heritage』に収録された曲を作っていた時最もよく聴いたアルバムの1枚にこの作品を上げていたが、その影響はあちこちに潜んでいる。"Haxprocess"とゴテゴテのグラム・ファッションで飾り立てた叫び声の間には、あまり音的共通点が無いように見受けられるが、2曲に共通しているのは身の毛のよだつような、女性的なダークさであり(サウンドが"Haxprocess"の魔女火刑をテーマにした歌詞が持つイメージに顕著である)、厳粛なシアトリカルさである。OPETHは、かつてALICE COOPERが行っていた、大スクリーン向けのショウマンシップは持ち合わせていないが、曲のドラマチックさは引けを取らない。

■Camel, Mirage (1974)
カンタベリーで花開いた70年代プログレ・シーンのマイナー選手、キャメルの初期作品は、バンドのリーダーであるAndy Latimerのしなやかなフルート演奏に支えらえていた。"Famine"はこの不当に貶められている楽器による(Bjorn J:son Lindhが担当)長々としたリフから始まり、やがてバラード調のピアノと戯れ、そこから複雑なパーカッションのリズムとギター/キーボードの相互プレイに繋がっていくが、それもまたCamelの全盛期を彷彿とさせる。催眠術的な転調と「東洋的な」雰囲気は、メタルの武器庫に確かな居場所があることを示すいい例となっている。

■Hawkwind, In Search of Space (1971)
Hawkwindの広がりのある、コズミックなスペース・ロックのグルーヴが真に花開いたのは、まさにこのアルバムにおいてだった。そして"Lines in My Hand"でOPETHは、外なる宇宙を探求できるのと同じぐらい、内なる宇宙も探ることが出来るということを証明している。これはタイタニック級の4分間にわたる叙事詩であり、ファンキーであるのと同時にスペーシーな曲である。そのどもるようなドラムビートに、トリップしそうなマーティン・メンデスのベースライン、さらにペル・ヴィバリの刺すようなキーボードをもつこの曲は、あと10分だけ余計にリフし続ければ『In Search Of Space』の雄大なSF風ジャム・セッションと肩を並べることができるだろう。例えばライヴ・ヴァージョンで。

■Jethro Tull, Thick as a Brick (1972)
"Folklore"で再びフルートが登場するが、今回は、ジェスロ・タル風の大股で走る、がっちりとしたリフに伴われている。一分ほど経ったところでドラムが入ってくると、とたんに紛いもない「アクアラング」的な曲調に展開していく。それは始まりの、コンプレッサーのかかったヴォーカルから高められていくが、"Folklore"にみられる長く、画期的な熱望は、寧ろJethro Tullの野心的に広がっていく"Thick as a Brick"の伝統に近い。曲の中間部のブレイクダウンは、このアルバム全体のハード・ロックとアート・ロックな面を完璧に融合させている。

■Pink Floyd, Atom Heart Mother (1970)
このPink Floydの作品は、最も実験的だった頃のデヴィッド・ギルモアにスポットを当てたものであるが、常に賛否両論、過小評価されてきたアルバムでもあった。ミカエル・オーカフェルトは、『Heritage』で同じようなリスクを冒そうとしている、例えばアルバムを締めくくる"Marrow of the Earth"において。この曲では繊細なツインギターによるインタープレイがPink Floydのインストゥルメンタル曲を思い起こさせるような思慮深い音で終わる。自身の周囲がいかに奇妙なものになってきたのかを聴く者に深く集中して考えさせるような瞑想状態に引き込まれてしまうのだ。引きはがすにはあまりにもトリッキーなものだが、型破りでなければ『Heritage』にはならないのである。
(Story: Leonard Pierce)


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