![]() |
|
|
2001.6.17 (SUN) Bunkamura オーチャードホールにて。 この会場のクラシック畑の人間が何を感じたのが分からないが、イングヴェイとフィルハーモニーの共演の中、主導権をしっかりと握っていたのはイングヴェイであったのは間違いない。凄まじい早さの展開で感動を与えるイングヴェイのギターパフォーマンスを相手するのは、フィルハーモニーの天才奏者達にとっても至難の技と言えただろう。会場の全ての人間がイングヴェイに拍手を送り、イングヴェイもまたフィルハーモニーの面々に大きな拍手を送り、頭の中で真っ白にさせた第一部は幕を閉じた。 第二部は先程のフィルハーモニーに加え、60名以上はいるかと思われる栗友会合唱団がステージの後方に立ち並んでいる。あの衝撃的な作品「ミレニアム」の世界が今、正に目の前に広がっていこうとしている。再びイングヴェイ登場、指揮者と握手を交わし一本のギターを手に取る。エレクトリックギターと管弦楽のために創られた新世界の幕開け。第一部はイングヴェイとフィルハーモニーのインスピレーションが重要だったのに対し、第二部は全ての音が一体となり、切なくとも激しく、狂おしいほどに愛しく、まるで”人生”そのものとも言える素晴らしい世界を展開。そんな大きな感動を与えながら、イングヴェイは終始楽しそうな表情。極みを知ったものだけが体験できる至高の善び、幸せがそこにあるのかもしれない。 クライマックスに近づいていくと、合唱団も、フィルハーモニーも、その感情を露わにし、イングヴェイのギターと融合し、この涼しげなオーチャードホールを熱気で包み込む。今夜は極みの音楽の祭典!!その構成、演出のクオリティーの高さもさることながら、僕はこの物語自体に感情を激しく動かさずにはいられない。感動と興奮の渦!!ガッチリと抱き合うイングヴェイと指揮者・竹本泰蔵。立ち上がるオーディエンス達に手をさしのべ、満面の笑みでステージから去るイングヴェイ。 クラシックコンサートにとっては例外のアンコール。もう一度ギターを持ち最後のハーモニーを僕らへ捧げる。イングヴェイの崇高たる一人舞台からはじまり、一斉に各々の楽器をフィルハーモニーが構え、感動的なグランドフィナーレへと。最後はギターとフィルハーモニーのスーパーバトルとも言える手に汗握る展開に。全員が100%の技術と研ぎ澄まされた歓声をぶつけ合っている。もう涙なしでは見ても聞いてもいられないスペシャルパフォーマンス!「生きてて良かった・・・」。最後は全員スタンディングで、この歴史に残るスーパーステージを披露できたこと、感動し合えたことを共に喜び合う。 この日のコンサートは、ここに集まった全ての人々のミュージックライフにとって、記念すべき最高の1ページとなったことは間違いない。いつまでもこの様な素晴らしい音楽が存在し続ける事を祈りながら、今夜はイングヴェイとフィルハーモニー合唱団、そして僕を音楽愛好家にしてくれた人々と環境、このコンサートへと導いてくれた全ての人々に感謝したいと思う。 イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーン・・・彼は新世紀も多くのギタリスト、表現者、アーティストにとっての道標になる。 Live Report:Tetsuo Hiraga |
|
|