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Perfume 特集

前作から約1年3か月ぶり、Perfumeが通算3作目となるニューアルバム『 』を遂にリリース! 音楽プロデューサーに中田ヤスタカ(capsule)を迎え、『love the world』『Dream Fighter』『ワンルーム・ディスコ』などの大ヒットシングルもガッツリ収録しているピッカピカの最新作について、3人の楽曲コメントが到着です!

Take off
「いちばん最後にレコーディングしたんですけど、数を数えてるだけで。“8(エイト)からゼロまで、歌って”って言われて。でも、めちゃくちゃカッコいいオープニング曲になりましたね。中田さんも“これ、(CDショップの)試聴機で聴いた人もバッチリつかむよ”って言ってました(笑)。そのコメントがうれしかったですね。Perfumeに興味を持ってくれてるんだって」(あ〜ちゃん)

love the world
「初めてシングルで1位をもらったので、すごく思い出深いですね。Mステさんにも2回出させてもらったし。この曲、女の子にカラオケで歌ってほしいんですよ。〈ダーリン〉とか〈チュチュチュ〉〈秘密をあげるわ〉とか、かわいく聴こえるワードがたくさんあるので。男女いっしょのカラオケの場でも、ぜひ披露してみてください」(のっち)

Dream Fighter
「アルバムのなかで聴くと、あらためていい曲だなって思いますね〜。あと、シビアな現実を突きつけられる曲でもあるんですよ。〈このままでいれたら って思う瞬間まで〉っていう歌詞があるんですけど、私自身が“このままでいれたら”って思っちゃってたことに気付いたり。初心に戻れる、気を引き締めてくれる曲ですね」(かしゆか)

edge(トライアングル−mix)
「トライアングル・バージョンですね。激長(げきなが)なんですけど、シングルのときとはぜんぜん違ってて、挑戦的な感じをめっちゃ醸し出してるんですよ。このアルバムに収録する意味もあると思うし、嬉しいですね」(あ〜ちゃん)

「中田さんもこの曲が好きなんだなって思いますね」(かしゆか)

NIGHT FLIGHT
森永乳業『エスキモー pino』さんのCMソングになってたんですけど、キャビンアテンダントの衣装の印象が強いんじゃないかなって。振り付けもキャビンアテンダントの役になってて、お盆を持ってたりとか、カートを押してたりしてて。楽しんでほしいですね」(のっち)

Kiss and Music
「歌詞が、オトナっぽ過ぎません?(笑)情景が目に浮かぶような歌詞が多くてすごく想像が膨らむし、曲調もいままでにない感じで。イントロとアウトロに使ってる音もすごく好きですね。その世界に引き込まれる感じというか」(かしゆか)

Zero Gravity
「歌ってて楽しかったです。「love the world」もそうなんですけど、音と歌詞の組み合わせが方がすごいですね。“ゆっくりとジャンプ”のところは、ほんとにゆっくりとジャンプしてるような音になってるし、やっぱり中田さんは天才だなって」(あ〜ちゃん)

I still love U
「すごくキャッチーですよね。レコーディングのときはホントにベタな歌謡曲というか、振り切ったなっていう印象があったんですよ。“これ、アルバムのほかの曲と仲良くできるのかな?”って思ってたんですけど、アルバムに入ってるバージョンはもっといろんな音が加わってて、ちゃんと(アルバムの中で)流れるようになってました。Bメロの歌詞もいいですね。こういう考え方もあるんだなって」(のっち)

The best thing
「これもレコーディングが終わったあと、雰囲気が変わった曲ですね。単調なところがなくなって、すごくカッコよくなりました。〈キミに全てあげるわ〉の歌の入り方が好きです」(かしゆか)

Speed of Sound
「歌詞カードを見てびっくりしましたね。〈starting〉〈point〉って、単語がひとつずつ縦にズラーッと並んでて。私たちはそれを言ってるだけなんですけど、〈technology〉のリズムが難しかったです(笑)。こういう感じの曲もいままでなかったし、ライヴでやるのが楽しみですね」(あ〜ちゃん)

ワンルーム・ディスコ
「一番最近のシングル。アルバムの最後のほうでドカンと盛り上げてくれる感じがすごくあると思います。代々木のライヴでも1曲目にやったし、これも思い出がたくさんありますね」(のっち)

願い(Album−mix)
「中田さんが代々木のライヴの2日目に来てくれたんですよ。アルバムの完パケが11日だったんですけど、10日のライヴで最後に歌った「願い」を聴いて、“やっぱりいい曲だな”って思ってくれたらしくて、収録することになったんです。アレンジも変えて、もっと壮大な感じになって。アルバムを締めくくるに相応しいと思います」(かしゆか)

「中田さんも人間なんだ、って思いますね。何かを見て、感動して、行動を起こしたりするんだって。しかも、私たちのライヴを見て何かを感じてくれたっていう…自分たちがいちばん大事にしているところですからね、ライヴは。震えるほど嬉しいです」(あ〜ちゃん)

2009.07.08 RELEASE
[初回限定盤]
TKCA-73440
3,300円(tax in.) 購入する
[通常盤]
TKCA-73445
2,800円(tax in.) 購入する

 特定のジャンルを超えたシーンやメディアで論じられるということは、壮麗な夜景もやがては朝日に晒されていくが如く、あらゆる角度から細部まで研究、解析され貪られていく。Perfume 待望の3rdアルバム。まだ半ばながら間違いなく今年No.1の注目度を誇る本作は正にその渦中にあるが、中田ヤスタカの手腕にあっては、そうした外因は何ひとつ意味を為さなかった。

 むろん今の質感はある。M-05『NIGHT FLIGHT』のくすぐったい耳触りと高揚感や、M-08『I still love U』のマイナー調かつドラマティックなキラキラ感、etc。方々に80's風味をまぶした音像は、シーンの隆盛を鮮やかに反映しているといえる。しかしその上で中田は、カラオケ等での歌唱を前提としない音楽ながら思わず口ずさみたくなるという矛盾、つまりはJ-POPとしての機能を全うさせている点が素晴らしいのだ。フォロワーが影すら踏めないのも無理はない。彼がPerfumeで提示しているのは、シーンの半歩先を行く未来なのだ。

(REVIEW:杉岡祐樹)

Text:杉岡祐樹
Page Design:佐藤恵