[通常盤初回仕様]
ESCL-3356 ¥3,059(tax in.)
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シングル曲だけでも『YELL』『なくもんか』『ふたり』とバラードが多いにも関わらず、とにかく良い曲を詰め込むことを大事にした今作は『ハジマリノウタ~遠い空澄んで~』『真昼の月』『未来惑星』『明日へ向かう帰り道』と珠玉のバラードたちを躊躇することなく追加。アッパー系も彼らにとっての新境地を開拓した『じょいふる』、あのヒダカトオル(BEAT CRUSADERS)がアレンジを手掛けた『How to make it』と、とにかく濃厚だ。そして、その収録曲の全てが王道ソングとして響き渡るのが気持ち良い。奇を衒ったり、新しいことを試みた、という印象で終わらせるのではなく、あらゆるタイプの楽曲をシングルとして成立させることも可能なレベルに仕上げているのが素晴らしい。
何故にこんなアルバムを創造できるのか。そこには幾つかの理由があるのだが、まず水野良樹と山下穂尊がとにかく無邪気に音楽を愛していること。かつてのCDバブル期にヒットチャートを賑わしていた音楽を純粋に「良い曲」と感じ、そうした音楽を僕らも奏でたいと素直に思っていることが大きい。そして忘れてはいけないのは、吉岡聖恵のどんな世界観や価値観を持った曲であってもエモーショナルに歌い上げられる、実に希少な性格を持った歌声。また、暗闇を歌ってもどこか光や温もりが滲み出てしまうキャラクター。それらが今作を抜けの良いポップミュージックアルバムにしているのは確かだ。生まれながらにしてポピュラーである彼らの音楽。何の戦略もなしに形にすれば、これだけの作品ができるのも必然と言えよう。












