クイーンをも彷彿させる
のあのわはその音楽性を確立するまでにかなりの試行錯誤をしている。eastern youthへの憧れからギターを持って海老剃りになってみたり、北欧の音楽の影響を受けて内省的な表現に傾倒するものの、前に進むことが出来なかったバンドだ。しかしボーカルのYukkoが女流チェリストを描いた映画に出会ってチェロを弾くようになったことで、クラシックやワールドミュージック的な要素がバンドに生まれる。そして完成したのがデビューのきっかけとなった名曲『ゆめの在りか』だ。ボーカルがチェロ弾きであることをキャッチで終わらせない、かのクイーンをも彷彿させるカラフルでビッグスケールな世界観。今、日本でこんな音楽を鳴らしているのは、のあのわの他にいないだろう。
“圧倒的な歓喜”を目指す
のあのわのライブは実にエンタテインメント性が高い。かつエモーショナルだ。「いつか、何万人もの前でライブをしてて、そんなにたくさんいるといろんな気持ちがそこら中にあると思うんですけど、それが本当にひとつになる瞬間を目指したい。それが実現したら鳩を飛ばしたいです。……会場一周して、肩に止まらせたい」とはYukkoの言葉だが、このバンドが目指す世界は“圧倒的な歓喜”である。故にカラーボールを次々と客席に放り投げたり、コーラス隊を要したり、チェロをパーカッション代わりにガムシャラに叩き出したりと、ドラマを全身全霊で演出する。そして生々しい感情を歌や音に乗せることでオーディエンスの喪失感を埋め、不安いっぱいの未来に一筋の希望を射すのだ。







