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ソウル・フラワー・ユニオン アーティストスペシャル

 
 
   
  シングル
『寝顔を見せて』


2007.11.28 RELEASE

XBCD-1024
\1,780(tax in.)


    01.寝顔を見せて
    02.辺野古節<アコースティック・バージョン>
    03.そら(この空はあの空につながっている)
    04.野づらは星あかり
    05.フリー・バルーン
    06.レプン・カムイ(沖の神様)
    07.満月の夕
    08.寝顔を見せて<インスト>
 
   
   
   
   
 
 
TEXT:杉岡祐樹
   
   
   
   M-02『辺野古節』は近年、ソウルフラワーのライブでは必ずと言って良いくらい、演奏される楽曲である。シングルのライナーノーツにもある通り、日米政府が基地建設を予定する、通称「普天間代替施設」辺野古。その地に住む民、基地移転に反対する人々のたっての願いによって作り上げられたというこの楽曲は、ファンより音源化が待望されていた1曲でもある。

 今回はアコースティック・バージョンという事で、どちらかというと別動チンドンユニット、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットでのテイクに近い形での収録。思えば2007年8月27日、SHIBUYA DUO -Music Exchange-にて開催されたドーナル・ラニーとの2マンでも、モノノケ・サミットで演奏されたこの楽曲を聴いた私だが、やはりライブでは「ツンツクテンテン トゥルルンテン」の掛け合いが楽しく、気が付けば手振り足踏み、多くのオーディエンスが彼らと共に歌っていた。今作収録曲でも全作詞作曲を手掛けた(※)中川敬(vo&g)は、ベースに流れる思想は深くとも、それをシリアスなムードのまま、アウトプットすることは少ない。手を取り、踊り、歌い合って笑うことで、流すのではなく受け入れる、人間の強さがそこにはあるからだ。


 順が入れ替わってしまったが、続いてタイトルトラックM-01『寝顔を見せて』に話を移そう。今年の初夏に第一子を授かった中川敬だが、その影響を感じさせる ―――本人は否定するかもしれないが――― 、眠る我が子に微笑みつつ、そっと毛布をかけてあげるが如く、柔らかい優しさに包まれた1曲に仕上がった。

 こちらも私は9月29日、ソウル・フラワー・ユニオンの【基地いらない! もっとおっぱい】で早々に拝聴。奥野真哉(key)の奏でる柔らかな音色に夢うつつな表情を浮かべたオーディエンスが印象的だったのだが、音源ではさらにリクオの奏でる美しいピアノの旋律が絡み合う、ソウルフラワーならではのクオリティに。本作のエンディングに収録されているインストバージョンで、そのトラックをしっとりと楽しむのも◎。子供のいない私ながら、是非子守歌として聴かせてあげたいような、ソウルフラワー史上でも1,2を争うハートフルな楽曲である。


 さらには前シングル同様、代表曲や人気曲のライブテイクが多数収録。今回はスロウなナンバーが中心となっており、不朽の名曲『満月の夕』の最新バージョンも。結果、様々な意味でソウルフラワーの今が切り取られ、写実的に描かれることとなったシングル『寝顔を見せて』。まだ購入を迷っている人や、「ソウルフラワー?誰だっけ?」って方も是非一度、CDショップに足を運んでジャケットを手にとってみて欲しい。こちらを向いて無垢な笑顔を見せる少女のあどけなさ。しかしその足には、日々の暮らしを想起させる軌跡が、しっかりと刻まれている。音楽を、祭りを、人生を楽しむという事。そのひとつの形が、この盤にはしっかりと刻み込まれているのだ。

 
ソウル・フラワー・ユニオン OFFICIAL SITE http://www.breast.co.jp/soulflower/
   

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